精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問111
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問111 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、精神保健福祉士が行うアドボカシーにおける介入機能の説明として、適切なものを1つ選びなさい。
- ソーシャルワーカーの理念と組織・制度の問題を結び付けるために、クライエント集団と地域福祉政策とを結び付ける。
- 日常的なジレンマを抱えながらも、弁護や変革を主体的に推進する。
- クライエントの置かれている環境や状況に対して、問題を見付け出し提起する。
- 制度や組織との仲介者・媒介者として、個別の問題を扱う。
- 制度や組織の壁に対して、専門職としては中立を保ちながらも、クライエントの利益のために代弁する。
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この過去問の解説 (3件)
01
アドボカシーには、発見機能、調整機能、介入機能、対決機能、変革機能などがあり、この中の介入機能の説明として、適切なものを選ぶことが求められます。
1. ○
ソーシャルワーカーの理念と組織・制度の問題を結びつけるために、クライエント集団と地域福祉政策とを結びつけることを「介入機能」といいます。
2.×
日常的なジレンマを抱えながらも、弁護や変革を主体に推進することを「変革機能」といいます。
3.×
クライエントの置かれている環境や状況に対して、問題を見つけ出し提起することを「発見機能」といいます。
4.×
制度や組織との仲介者・媒体者として、個別の問題を扱う(ケースアドボカシー)ことを「調整機能」といいます。
5.×
制度や組織の壁に対して、専門職としては中立を保ちながらも、クライエントの利益のために代弁することを「対決機能」といいます。
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02
アドボカシーとは、社会的弱者の立場に立ち、その権利の擁護や代弁を行うことです。アドボカシーの機能には、発見・調整・介入・対決・変革・代弁があります。
介入機能は主に、集団に対するアドボカシ― (クラスアドボカシー) における機能です。
2. アドボカシーにおける変革の機能です。
3. アドボカシーにおける発見の機能です。
4. アドボカシーにおける調整の機能です。このような個別のケースにおけるアドボカシーを、ケースアドボカシーと呼びます。
5. アドボカシーの実践者 (アドボケイター) は中立の立場を取らず、社会的弱者の立場に立ちます。
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03
一人のクライエント(個人や家族)にかかわるケースアドボカシーと特定のニーズを持つ集団にかかわるクラスアドボカシーがあります。機能は、発見、調整、介入、対決、変革が挙げられます。
1.〇です。クラスアドボカシーに関する設問です。集団にかかわることも権利擁護機能の一つであり、設問は介入に関する説明です。
2.×です。変革機能の説明になります。
3.×です。問題に気づいていないクライエントや、存在に自覚がない場合、提起する機能は発見機能と言われます。
4.×です。個別の問題を扱う場合は、ケースアドボカシーとしての機能を発揮します。その中でも設問は、仲介機能の役割を果たします。
5.×です。クライエントの利益のために壁に対して専門性を働きかける機能は対決機能になりますので、介入機能ではありません。
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