精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問112

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、トランスディシプリナリ・モデルによる多職種チームに関する特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
  • チームリーダーである医師の指示により、各専門分野の役割を実行する。
  • 各職種の専門性をいかし、チームの意思決定に主体的に関与する。
  • 専門分野別に目標を設定し、支援する。
  • 共通の達成課題を掲げ、各専門職の役割代替が認められる。
  • 緊密な相互連携を形成し、多分野からのサービス提供を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

 多職種チームは、トランスディシプリナリ・モデル、インターディシプリナリ・モデル、マルチディシプリナリ・モデルに分類されます。
 トランスディシプリナリ・モデル(マトリックスモデル)は、メンバー間に階層性はなく役割が解放され相互作用が高いチームです。それぞれのメンバーが高いレベルでフォローし合うことができます。

1.×
 チームリーダーである医師の指示により、各専門分野の役割を実行することは、マルチディシプリナリ・チーム(権威モデル)にあたります。これは、各専門職は個別の治療やケアを行い、それぞれの目標を持って各専門職が個別に決定するというものです。

2.×
 各職種の専門性を生かし、チームの意思決定に主体的に関与することは、インターディシプリナリ・モデル(コンセンサスモデル)にあたります。これは、メンバー間に階層性はありません。また、相互作用が大きく専門職相互の意思決定を持ちます。

3.×
 専門分野別に目標を設定し、支援することはマルチディシプリナリ・チーム(権威モデル)にあたります。階層性があるため、それぞれの課題を専門職別に達成させていきます。

4.○
 共通の達成課題を掲げ、各専門職の役割代替が認められるのは、トランスディシプリナリ・モデル(マトリックスモデル)です。役割の開放性が高いため、役割の代替が可能であり、高度な技術使用の可能性は低いとされます。

5.×
 緊密な相互連携を生成し、他分野からのサービス提供を行うのは、インターディシプリナリ・モデル(コンセンサスモデル)です。階層性はないため、異なるスキルを用いて専門職が協働して行います。

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02

正解は4です。
このように、多職種間で役割が開放されているチームアプローチを、トランスディシプリナリ・モデルと呼びます。

1. マルチディシプリナリ・モデルを指します。

2. インターディシプリナリ・モデルを指します。

3. マルチディシプリナリ・モデルを指します。

5. インターディシプリナリ・モデルを指します。

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03

多職種チームの類型に関する問題です。

1.×です。マルチディシプリナリーモデルに関する内容です。医師の指示のもと階層により対応がおこなわれます。

2.×です。インターディシプリナリーモデルに関する内容です。利用者のニーズを中心に各専門職がそれぞれの立場で専門性を発揮します。

3.×です。マルチディシプリナリーモデルに関する内容です。多職種連携機能が弱いので、それぞれで目標設定し、それぞれで実行します。

4.○です。トランスディシプリナリ・モデルに関する内容です。多職種連携が前提です。各専門職種が分野を超え、役割の交代、開放などがあります。ターミナル時の在宅患者などで、家族へのサポートをするときのチーム状態などです。

5.×です。インターディシプリナリーモデルに関する内容です。連携重視モデルと言われますが、チームによる葛藤が生じたり、衝突することがあります。

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