精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問113
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
来日した留学生Bさん(24歳、男性)は、日本語学校に入学し、生活習慣の違いに不安を抱えながらも新生活を始めた。居住している留学生会館があるN地区は、外国籍の労働者や留学生が多く、国際結婚をした家族も多数居住している。Bさんは、同じ日本語学校の留学生Cさんたちともすぐに仲良くなり、当初あった不安も減り孤独を感じることなく、慌ただしいながらも暮らしに馴染んでいった。(※1)
来日して3か月が過ぎた頃から、Bさんは気分が落ち込み、仲間たちとも次第に距離をとるようになっていった。その様子を心配したCさんが、Bさんに付き添い日本語学校の保健室を訪れると、留学生支援で実績があるN地区のUクリニックを紹介された。
Uクリニックの医師は、Bさんに薬物療法の必要性を伝え、定期的な通院を勧めた。インテークを担当したD精神保健福祉士は、言語や生活習慣の違いを特に注意しながら、Bさんと面接を行った。
Bさんは、D精神保健福祉士との面接を通じて、二人にサッカーという共通の趣味があることも分かり、徐々に打ち解けていった。その後、Bさんは、自分の不調をうまく言葉に表すことができず苦しかったことや、日本での手続が複雑で困ったこと、日常生活で困惑したことなどを話すようになり、元気を取り戻していった。
ところがある日、BさんはD精神保健福祉士に、「留学生同士でも違う」、「みんな一緒にするな」と語気を荒げた。そして、普段はあまり使わない母国語も交え、「この地区では同じ国の出身者と集まることが多い」、「留学生同士でも仲間に入れない人や、孤立している人がいる」と続け、これまで感じていた違和感や疎外感について訴え、肩を落とし、やがて沈黙し涙を浮かべた。
Bさんは通院を継続し、半年後には落ち着いて仲間たちとも付き合えるようになった。最近の面接では、「趣味のサッカーをいかし、地域で交流を深められないか」と前向きな発言が聞けるようになってきている。
次のうち、(※1)のときBさんがCさんたちから受けていたソーシャルサポートとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
来日した留学生Bさん(24歳、男性)は、日本語学校に入学し、生活習慣の違いに不安を抱えながらも新生活を始めた。居住している留学生会館があるN地区は、外国籍の労働者や留学生が多く、国際結婚をした家族も多数居住している。Bさんは、同じ日本語学校の留学生Cさんたちともすぐに仲良くなり、当初あった不安も減り孤独を感じることなく、慌ただしいながらも暮らしに馴染んでいった。(※1)
来日して3か月が過ぎた頃から、Bさんは気分が落ち込み、仲間たちとも次第に距離をとるようになっていった。その様子を心配したCさんが、Bさんに付き添い日本語学校の保健室を訪れると、留学生支援で実績があるN地区のUクリニックを紹介された。
Uクリニックの医師は、Bさんに薬物療法の必要性を伝え、定期的な通院を勧めた。インテークを担当したD精神保健福祉士は、言語や生活習慣の違いを特に注意しながら、Bさんと面接を行った。
Bさんは、D精神保健福祉士との面接を通じて、二人にサッカーという共通の趣味があることも分かり、徐々に打ち解けていった。その後、Bさんは、自分の不調をうまく言葉に表すことができず苦しかったことや、日本での手続が複雑で困ったこと、日常生活で困惑したことなどを話すようになり、元気を取り戻していった。
ところがある日、BさんはD精神保健福祉士に、「留学生同士でも違う」、「みんな一緒にするな」と語気を荒げた。そして、普段はあまり使わない母国語も交え、「この地区では同じ国の出身者と集まることが多い」、「留学生同士でも仲間に入れない人や、孤立している人がいる」と続け、これまで感じていた違和感や疎外感について訴え、肩を落とし、やがて沈黙し涙を浮かべた。
Bさんは通院を継続し、半年後には落ち着いて仲間たちとも付き合えるようになった。最近の面接では、「趣味のサッカーをいかし、地域で交流を深められないか」と前向きな発言が聞けるようになってきている。
次のうち、(※1)のときBさんがCさんたちから受けていたソーシャルサポートとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 所属的サポート
- 情緒的サポート
- 情報的サポート
- 道具的サポート
- 評価的サポート
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この過去問の解説 (3件)
01
情緒的サポートは、共感や愛情などが提供されることを指します。
1. 所属的サポートは、他者と一緒に活動を行うことによって、友好関係がもたらされることを指します。
3. 情報的サポートは、問題の解決に間接的に役立つアドバイスや情報が提供されることを指します。
4. 道具的サポートは、問題解決に直接的に役立つ、物質的援助や金銭的援助、サービスが提供されることを指します。
5.評価的サポートは、自己評価に関する肯定的なフィードバックが提供されることを指します。
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02
1.×です。所属的サポートとは、活動を一緒にすることで一体感を得る活動を言います。ボランティアなどを一緒におこなって、仲間としての意識を持つなどが該当します。
2.〇です。不安な感情など精神面でのサポートを指します。設問の様に不安や孤独な生酛に対して共感するなどのサポートをおこなう事で、安心感を助長します。
3.×です。情報的サポートとは、知らない、知るすべを知らない時に、アドバイスや情報提供をすることで、困ったことを解消するサポートです。
4.×です。道具的サポートとは、金銭や物品など、具体的に困っている内容について物理的に支援する方法がこれにあたります。
5.×です。評価的サポートとは、対象者の行動の善悪を評価したり、適否を判断したりしながら励ますサポートのことを指します。
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03
1.×
所属的サポートとは、一緒に活動を行うことで他との一体感を提供するサポートのことです。
2. ○
情緒的サポートとは、何か辛いことがあった時などに、共感したり、同情したり、勇気づけたりするなどの情緒面でのサポートのことです。
3.×
情報的サポートとは、問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供によるサポートのことです。
4.×
道具的サポートとは、問題解決のために必要な行動や手段などの物理的な提供によるサポートのことです。
5.×
評価的サポートとは、肯定的な評価の提供によるサポートのことです。
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