精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問123

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問123 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、精神科リハビリテーションにおけるチームアプローチで各構成員に求められるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • それぞれの視点でモニタリングを行い、その結果を共有する。
  • 意見が対立した場合は、外部の専門家に決定を委ねる。
  • インフォーマルな関係形成を控える。
  • 緊急事態が起きたときも、意見の一致を優先する。
  • それぞれがチームの目標を設定し、職種の専門性を発揮する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.多職種がそれぞれの専門性を活かした視点でモニタリングを行い、互いに共有することで、包括的な支援が可能となります。

2.対立が起きたときは、対話を重ね、コミュニケーションをとることで意思決定を行います。

3.多職種のチームでは、職種ごとに様々な専門性があるため、それぞれの視点の違いを理解し、認め合い、信頼関係を築くことが必要となります。そのためには円滑なコミュニケーションが不可欠です。

4.緊急事態が起こった際には、意見の一致よりもクライエントの安全確保などの迅速な対応が最優先されます。

5.チームの構成員全員が「支援目標を共有」し、各々の専門性を発揮することが必要です。

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02

正解は、 です。

1 チームアプローチでは、医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士など、さまざまな職種がそれぞれの視点でアセスメントやモニタリングを行い、その結果を共有することが重要です。

2 まずは、患者に直接支援を行なっている構成員で意見の相違について話し合うことが大切です。外部の専門家に意見を伺うことも悪くはないですが、決定を委ねることは適切でありません。

3 インフォーマルな関係形成は当事者支援に必要不可欠です。

4 あらかじめリスクを予測し、優先事項を決めるなど緊急時に備えておくことも大切です。また、意見の一致よりも患者の安全を優先することが求められます。

5 それぞれが別の目標を設定することは不適切です。チームで目標を共有し、それぞれの職種が専門性を発揮すること重要です。

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03

正解は1です。
精神科リハビリテーションにおいては、一般にインターディシプリナリ・モデルによる多職種連携が行われます。インターディシプリナリ・モデルでは、各専門職が異なるスキルを用いますが、専門職同士が緊密に連携し、一つの目標に向かって協働します。各専門職の役割は重複することがあり、役割の開放性は高いと言えます。

2. インターディシプリナリ・モデルでは、各専門職同士が相互にコミュニケーションを取り合いながら、意思決定を行います。

3. インターディシプリナリ・モデルでは、多職種同士が円滑にコミュニケーションを取り合うことが欠かせません。

4. 緊急事態が起きた際には、意見の一致よりも優先して迅速な対応が求められます。

5. このような特徴をもつ多職種連携の形は、マルチディシプリナリ・モデルとよばれます。

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