精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
人体の構造と機能及び疾病 問1

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問題

第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

人体の構造と機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 視覚は、後頭葉を中枢とする。
  • 腸管は、口側より、空腸、回腸、十二指腸、大腸の順序である。
  • 肺でガス交換された血液は、肺動脈で心臓へと運ばれる。
  • 横隔膜は、消化管の蠕動(ぜんどう)に関わる。
  • 副甲状腺ホルモンは、カリウム代謝をつかさどる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答【1】

1.正答
視覚情報は眼球から視神経を通して大脳の後頭葉にある視覚中枢に投影されるので正答です。

大脳にはそれぞれ担う機能が異なります(脳の機能局在)
・前頭葉→思考・意思・遂行機能
・頭頂葉→認知機能
・側頭葉→聴覚・言語処理
・後頭葉→視覚


2.誤答 
腸管は、口腔から始まり、十二指腸、小腸(空腸・回腸)、大腸(上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)の順序となっています。


3.誤答 
生命の維持に欠かせないガス交換は、肺胞の膜と毛細血管の壁を通して、呼吸による二酸化炭素と酸素の交換(ガス交換)が行われています。
全身から心臓に戻る静脈血(上大静脈・下大静脈)は、肺動脈で肺に送られガス交換を行います。その後、動脈血となり、肺静脈で心臓に運ばれます。


4.誤答 
横隔膜は、胸腔と腹腔との境界にある膜状筋で、呼吸において重要な役割を担っています。消化管の蠕動に係っているのではありません。


5.誤答 
副甲状腺ホルモンは血中カルシウム濃度を維持する働きがあります。
副甲状腺ホルモンは、血液中のカルシウム濃度が低下すると副甲状腺ホルモンの量を増加させます。
一方、血液中のカルシウム濃度が上昇すると副甲状腺ホルモンの量は減少します。

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02

正解は1です。

大脳は「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」の4つから成り立ちます。

さらに、それぞれの葉には大脳皮質があり、前頭葉には「前頭連合野・ブローカー野・一時運動野」、頭頂葉には「一次感覚野」、側頭葉には「聴覚野・ウェルニッケ野」、そして後頭葉には「視覚野」があります。

これらは過去問でも頻出範囲ですので、すべて覚えると良いでしょう。

各選択肢については、以下の通りです。

2.腸管の順番は「十二指腸→空腸→回腸→大腸」です。

消化吸収の約9割が小腸で行われています。

3.選択肢の内容は、正しくは「肺静脈」です。

心臓の流れは「上・下大静脈」→「右心房」→「右心室」→「肺動脈」→「肺」→「肺静脈」→「左心房」→「左心室」→「大動脈」です。

こちらも、確実に覚えたい内容です。

4.消化管の蠕動運動に関わるのは「平滑筋」です。

横隔膜は外呼吸の際に使われます。

5.副甲状腺ホルモンは「カルシウム代謝」をつかさどります。

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03

正解は1です。
視覚中枢は大脳皮質の後頭葉に存在します。

その他の選択肢の解説は以下のとおりです。

2→胃からつながる腸管の正しい順序は、十二指腸、空腸、回腸、大腸です。

3→肺でガス交換された酸素を多く含む血液(動脈血)は、肺静脈で心臓へと運ばれます。
また、肺動脈は心臓から肺に向かって、二酸化炭素を多く含んだ血液(静脈血)を送り出しています。

4→ 横隔膜は、呼吸において重要な役割を担っています。

5→副甲状腺ホルモンはカルシウムやリンの調整を担っています。

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