精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
社会保障 問50
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問題
第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 社会保障 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
「平成28年度社会保障費用統計」(国立社会保障・人口問題研究所)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 2016年度(平成28年度)の社会保障給付費は、150兆円を超過した。
- 2016年度(平成28年度)の社会保障給付費を部門別(「医療」、「年金」、「福祉その他」)にみると、「福祉その他」の割合は1割に満たない。
- 2016年度(平成28年度)の社会保障給付費を機能別(「高齢」、「保健医療」、「家族」、「失業」など)にみると、「家族」の割合は1割に満たない。
- 2016年度(平成28年度)の社会保障財源における公費負担の割合は、社会保険料の割合よりも大きい。
- 2015年度(平成27年度)における社会支出の国際比較によれば、日本の社会支出の対国内総生産比は、フランスよりも高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答【3】
参照
http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/fsss-h28/H28-kaisetsu.pdf
1.誤答
2016年度(平成28年度)の社会保障給付費は、116兆9,027億円であるので150兆円は超過してはいません。
2.誤答
「医療」「年金」「福祉その他」の3部門の社会保障費を見るのが「部門別社会保障給付費」です。
2016年度の内訳は以下の通りです。
「医療」 38兆3,965億円(32.8%)
「年金」 54兆3,770憶円(46.5%)
「福祉他」 24兆1,291億円(20.6%)となっており、「福祉その他」の割合は2割となっています。
3.正答
「高齢」「保健医療」「家族」「失業」などの9部門の社会保障費を見るのが「機能別社会保障給付費」です。
機能別社会保障給付費で最も多いのは、「高齢」の47.5%で最も多く、次いで「保健医療」が31.4%です
そして、「家族」の割合は5.9%と1割を満たしていません。
4.誤答
2016 年度の社会保障財源は総額で134兆9,177億円となり、最も多いのは「社会保険料(51.1%)」で、次いで「公費負担(35.4%)」となっています。したがって、公費負担の割合は社会保険料の割合よりも少なくなります。
5.誤答
2015年(平成27年度)における日本の社会支出の対国内生総生産比は、22.15%に対して、フランスは32.12%とフランスのほうが高くなっています。
社会支出は社会保障費を国際比較る際の指標です。「高齢」「遺族」「障害・業務災害・傷病」「保健」「家族」「積極的労働市場政策」「失業」「住宅」「他の政策分野」の9つの分野で構成されています。
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02
2016年度の機能別社会保障給付費は、「高齢(47.5%)」次いで「保健医療(31.4%)」の順で多くなっています。
前年とほとんど同じ数値で推移しています。
その他の選択肢については、以下の通りです。
1.2016年度の社会保障給付費の総額は116兆9,027円となっています。
ちなみに今後の見通しとして、2025年には140兆円、2040年には188兆円にまで増加するといわれていますので、確認しておくと良いでしょう。
2.2016年度の部門別社会保障給付費では、福祉その他の割合は最も低いものの、20.6%を占めています。
多い順から「年金(46.5%)」、「医療(32.8%)」そして「福祉(20.6%)」です。
4.選択肢の内容は、社会保険料と公費負担の説明が逆です。
正しくは、社会保険料が51.1%、公費負担が35.4%となっており、社会保険料の割合の方が大きくなっています。
5.社会支出の国際比較では、日本が約22%、フランスが約32%となっており、フランスの方が日本よりも高いです。
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03
2016年度の社会保障給付費を機能別でみると、「高齢」が47.0%、次いで「保健医療」が31.4%を占めています。
「家族」の割合は6.4%で、1割に満たない数字となっています。
その他の選択肢の解説は以下のとおりです。
1→ 2016年度の社会保障給付費は、118兆4089億円です。
2→2016年度の社会保障給付費を部門別でみると、「福祉その他」は21.3%を占めています。
4→2016年度の社会保障財源における割合は、社会保険料が50.5%、公費負担は36.1%となっています。
5→2015年度における社会支出の国際比較によると、日本の社会支出の対国内総生産比は22.66%、フランスは32.16%となっています。
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