精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
精神保健の課題と支援 問99
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問題
第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
精神作用物質の乱用対策及び使用者への援助に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
(注)「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
- 有効な外来治療として、ワークブックとマニュアルを用いた集団認知行動療法プログラムが開発されている。
- 大麻は、麻薬及び向精神薬取締法で使用と所持が規制されている。
- ハーム・リダクションとは、薬物使用を厳罰化することで、その流通量を減らすことを目的とした政策のことである。
- 薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度とは、一定期間服役させた後、残りの期間を社会復帰促進センターで処遇するものである。
- 覚せい剤取締法違反は、「医療観察法」における重大な他害行為とされる6罪種の一つである。
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この過去問の解説 (2件)
01
1→有効な外来治療として、ワークブックとマニュアルを用いた集団認知行動療法プログラムが開発されています。
2→麻薬取扱者、麻薬診療施設の開設者又は麻薬研究施設の設置者でなければ、麻薬を所持してはならないとされています。
3→ハーム・リダクションとは、薬物の使用を中止することが不可能・不本意である薬物使用のダメージを減らすことを目的しています。
合法・違法にかかわらず精神作用性物質について、必ずしもその使用量が減少または中止することがなくとも、その使用により生じる悪影響を減少させることを主たる目的とする政策・プログラムとその実践です。
4→残りの期間を社会復帰促進センターで処遇するということは誤りです。服役後は、保護観察処遇といった社会内処遇が実施されます。
5→「医療観察法」における重大な他害行為とは、殺人、放火、強盗、 強制性交等、強制わいせつ、傷害とされています。
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02
1.アメリカのマトリックスモデルをもとに開発された薬物依存症の外来治療プログラムです。ワークブックを用いて治療動機を高めていきます。
2.大麻の使用には通常所持を伴うので所持罪で処罰をされることになります。使い切っていても状況証拠として尿を調べます。所持罪で起訴処罰されます。
3.ハーム・リダクションとは、ハームは個人ならびに社会がもたらす危害、リダクションはそれを減らすための実践です。規制を厳しくすることでは依存症は減らなかったので、厳罰化ではなく支援をしていくことで作られました。
4.薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度は、平成28年に施行され、対象は3年以下の懲役または禁錮の言い渡しを受けた場合において1年以上5年以下の期間に刑の一部の執行を猶予することができるとされています。猶予の代わりに長期の保護観察をつけて社会内処遇でプログラムを受けるものです。
5.「医療観察法」における重大な他害行為とは、殺人、放火、強盗、 強制性交等、強制わいせつ、傷害とされています。
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