精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問119
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問題
第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
諸外国の精神保健医療福祉の脱施設化及び地域ケアの歴史に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- イギリスでは、「精神保健に関するナショナル・サービス・フレームワーク」により、積極的アウトリーチや家族ケアラー支援等の充実を図った。
- ニュージーランドでは、「セクター制度」により、一定の人口規模ごとに、精神科病床、施設を配置し、治療と生活支援を一体的に実施した。
- アメリカでは、精神保健サービス計画「ブループリント」を策定し、リカバリー概念をサービスの基盤とすることを明示した。
- イタリアでは、「精神疾患及び知的障害に関する大統領教書」により、精神科病院を解体し、地域精神保健センターを整備した。
- フランスでは、「法律第180号」により、精神科病院への新たな入院を禁止し、地域ケアと外来医療中心に転換した。
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この過去問の解説 (3件)
01
イギリスでは、1999年に「精神保健に関するナショナル・サービス・フレームワーク」という精神保健に関する10年計画が発表され、7つの基準が示されました。
また、1995年に「介護者の承認とサービスに関する法律(ケアラーズ法)」、2004年に「介護者の均等な機会に関する法律(ケアラーズ法)」が制定されました。
2.×
ニュージーランドでは、選択肢3にあるように、1998年に設立された精神保健委員会(MHC)により、精神保健サービス計画「ブループリント」が策定され、リカバリー概念をサービスの基盤とすることを明示しました。
3.×
アメリカでは、選択肢4にあるように、1963年の「精神疾患及び知的障害に関する大統領教書」により、精神科病院を解体し、地域精神保健センターを整備しました。
4.×
イタリアでは、選択肢5にあるように、「法律第180号(通称バーザリア法)」により、精神科病院への新たな入院を禁止し、地域ケアと外来医療中心に転換しました。
5.×
フランスでは、選択肢2にあるように、「セクター制度」により、一定の人口規模ごとに、精神科病床、施設を配置し、治療と生活支援を一体的に実施しました。
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02
1→「精神保健に関するナショナル・サービス・フレームワーク」は1999年イギリスで発表された10か年計画です。
2→「セクター制度」はフランスの政策です。
3→「ブループリント」はニュージランドの政策です。
4→「精神疾患及び知的障害に関する大統領教書」はアメリカの政策です。
5→「法律第180号」はイタリアの政策です。
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03
正解は、1 です。
1 記述の通りです。1999年に発表されました。
2 ニュージーランドではなく、フランスです。
3 アメリカではなく、ニュージーランドです。
4 イタリアではなく、アメリカです。
5 フランスではなく、イタリアです。
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