精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問122

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問題

第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問122 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、ディーガン(Deegan, P.)が述べるリカバリーの内容として、正しいものを2つ選びなさい。
  • 病気になる前の状態に戻る。
  • 新たな目的を再構築する。
  • 目標に向けて直線的に前進する。
  • 課題に立ち向かうことが求められる。
  • 回復した結果を重視する。

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この過去問の解説 (3件)

01

 ディーガン(Deegan, P.)は、自分の経験に基づき、「リカバリーとは障害の困難を受け入れ、克服するような個人の生、または本物の人生の経験に関係していること」だと述べ、自分たちが求めるものは病気からの回復ではなく、人々の偏見、自己決定の欠如、壊された夢からのリカバリー(回復)であるとしています。

1.×
 単に病気になる前の状態に戻ることではなく、人々の偏見、自己決定の欠如、壊された夢からのリカバリー(回復)であるとしています。

2.○
 自分の目標を再設定し、それを実現することが制限されないことを保障し、支援者はそれをサポートしていくことが大切です。

3.×
 目標に向けて直線的に前進するのではなく、困難を受け入れ、克服していくことが重要です。

4.○
 対処能力を向上させることが大切であるため、課題に立ち向かうことが求められます。

5.×
 回復した結果ではなく、その過程を重視します。

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02

正解は2,4です。
「リカバリー(回復する、取り戻す)の土台の上に精神保健福祉サービスが築かれていくこと」をディーガンは説いています。

1→リカバリーは病気になる前の状態に戻ることではなく、病気を通し乗り越え得たことも含まれていきます。

2→リカバリーは、新たな目的を再構築する意味があります。

3→直線的に前進するのみではなく、新たな価値を見出すこともリカバリーの要素です。

4→課題と向き合い、自分に責任を持ち、自分の人生の主導権を取り戻すことがリカバリーの意味に含まれます。

5→リカバリーは結果ではなく「プロセス」であると考えられています。

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03

正解は、2・4 です。

1 病気になる前の状態に戻ることではなく、自分自身で課題に立ち向かい克服していくこと、その過程が重要であるとされています。

2 適切です。

3 「直線的に前進する」のではなく、行ったり止まったり戻ったりしながらも新たな目的を見出していくことが大切です。

4 適切です。「立ち向かう」ということが大切です。

5 結果ではなく、過程を重視します。

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