精神保健福祉士の過去問
第23回（令和2年度）
社会理論と社会システム 問19

役割取得は、他者や集団からの視点から自分のあり方や役割を形成することです。

役割距離は、他者からの期待から少しずらした形で行動をすることです。

役割葛藤は、一人の個人に対して複数の役割が期待され、その役割が相互に矛盾していることでジレンマに陥ることです。

役割期待は、「～すべき」など他者からの役割に対しての期待のことを言います。

役割分化は、社会システム内の役割が相互に区別され多様化されることです。

✕　役割取得とは、個人が他者や集団の観点から自分自身を見つめて自身の行動の在り方を形成する過程のことを言います。

〇　問題文の通り、役割距離とは他者の期待や社会の規範から少しずらしたことを行うことを通じて、自己の存在を他者に表現する概念を言います。

✕　役割葛藤とは、保有する複数の役割間で葛藤や緊張が生じることを言います。

✕　役割期待とは、個人の行動パターンに対する他者からの期待のことを言います。

✕　役割分化とは、社会の中でその役割が多様化していくことを言います。

×

役割取得とは、周囲の者の態度や役割、期待を自己の内部に取り込むことによって、社会から自分に求められる役割を取り込み、実行することをいいます。

○

役割距離とは、ゴッフマンが提示しました。

他者の期待や社会規範から少しずらした行動をとることにより、自己の存在を他者に表現する概念です。

×

役割葛藤とは、個人が抱える複数の役割について、あるいは１つの役割の中で葛藤を抱えることをいいます。

×

役割期待とは、社会の中でその立場にあるべき姿やふさわしいと考えられる行動をいいます。

×

役割分化とは、社会システムの中での役割が区分され、多様化また異質化していくことをいいます。

不適切です。役割取得とは、他者から期待された役割通りに行動する事を受け入れ、その通りに実施するまでの過程の事を指します。

適切な内容です。

不適切です。役割葛藤とは一人の人間に複数の役割が与えられ、それらの役割によって求められる振る舞いが対立する時に起こる葛藤の事を言います。

不適切です。役割期待とは、周囲の人などから与えられた役割を演じる事を期待される事を言います。

不適切です。役割分化とは、社会の中で役割が区別され、細分化される事を言います。