精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健の課題と支援 問98

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問98 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、心身症患者の特徴を表す概念として、正しいものを1つ選びなさい。
  • アカシジア
  • アタッチメント
  • アドヒアランス
  • アイデンティティ
  • アレキシサイミア

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

①×です。アカシジアは座った状態で静止する事ができず、動き回る特徴があります。

②×です。アタッチメントとは一般的に人が特定の人物との間に築く、親密な情動的絆の事を言います。

③×です。アドヒアランスとは患者自ら治療方針の決定に加わり、その内容に沿って治療を受けていくことです。

④×です。アイデンティティとは、1人の人間の個性を意味し、独自性や他人と区別される事をさします。

⑤○です。アレキシサイミアとはシフネオスが提唱した理論です。内容としては、失怠惰症と日本語で訳され、自分の感情を認知しにくく、その感情を言葉で表出する事が難しい状態です。

参考になった数46

02

1、不適切です。アカシジアとは「静座不能症」と訳され、体がそわそわしたり、足がむずむずするような感覚でじっと座っている事が出来なくなるという症状の事を言います。アカシジアは、抗精神病薬などの薬剤内服が原因の発症が多く確認される症状です。

2、不適切です。アタッチメントとは「愛着」の事を言います。主に乳幼児期の子どもと、母親などその子どもを養育してくれる存在との間で結ばれる心理的な結びつきの事を指します。心身症患者の特徴に当てはまる用語ではありません。

3、不適切です。アドヒアランスとは、患者が医療者の提案した治療方針に賛同し、積極的に治療を受ける事を指します。心身症患者の特徴に当てはまる用語ではありません。

4、不適切です。アイデンティティとは「自己同一性」の事を言います。

5、適切な内容です。アレキシサイミアとは「失感情症」と訳され、感情を認知する事が困難な障害の事を言います。喜怒哀楽の感情を認知する事が困難であり、それらの感情を言語化する事が困難となります。この症状は心身症の患者のほか、うつ病患者などでも見られる症状であると言われています。

参考になった数23

03

正解は、 5 です。

1.✕

アカシジアは、抗精神病薬の副反応の一つです。じっとしていられない、そわそわするなどの症状があります。

2.✕

アタッチメントは、愛着のことです。

3.✕

アドヒアランスは、患者が主体的に、積極的に治療を受けることです。

4.✕

アイデンティティは、エリクソンの唱える発達課題の青年期の心理的課題の同一性のことです。

5.〇

アレキシサイミアは、失感情のことで本当の感情を表出できないことをいいます。心身症の精神症状になります。

参考になった数9