精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健の課題と支援 問103
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問題
第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
WHOによるメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 国際疾病分類( ICD )の改訂を目標とした。
- アルマ・アタ宣言とも呼ばれている。
- 「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としている。
- 精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことが目標に定められた。
- 中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としている。
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この過去問の解説 (3件)
01
「メンタルヘルスアクションプラン2013-2020」の目標は以下の4点です。
①メンタルヘルスのためのより効果的なリーダーシップとガバナンス
②地域ベースの環境におけるメンタルヘルスサービスと社会ケアサービスの統合
③プロモーションと予防のための戦略の実施
④情報システム、科学的根拠と研究の強化
また、現在メンタルヘルスアクションプランは2030年まで延長した計画を発表していますが、4つの目標に変化はありません。
1、不適切です。メンタルヘルスアクションプラン2013-2020に、国際疾病分類(ICD)の改訂に関しての記述はありません。
2、不適切です。アルマ・アタ宣言は、1978年に開催された「プライマリヘルスケアに関する国際会議」で採択された宣言の事を指します。
3、適切な内容です。
4、不適切です。精神疾患を有する者の非自発的な入院を無くすことは目標として掲げられていません。
メンタルヘルスアクションプラン2013-2020においては、精神障害を予防する事の重要性や、精神障害に罹患した人達のリカバリーを促進するために、質が高く文化に適合した保健医療ケアと社会ケアを適時に受ける事のできる世界を達成する事の重要性が書かれています。
5、不適切です。選択肢の内容は、2008年に開始された「メンタルヘルス・ギャップ・アクションプログラム」の目的です。
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02
1. ×です。国際疾病分類とは、異なる地域や国から異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析等を目的に作成されたものです。
2.×です。全ての政府、保健・開発従事者、世界の市民社会が世界中の全ての人々の健康を守り、促進するために、四球のアクションをとる必要性を強調しました。
3.○です。メンタルヘルスアクションプラン2013―2020では、「メンタルヘルスに健康なし」と原則とされているため、この記述が正解です。
4.×です。精神障害を予防し、ケアを提供し、リカバリーを促し、人権を促進し、そして精神障害を有する人々の死亡率や罹患率、障害を低減を目標としています。
5.×です。低・中低所得者におけるメンタルヘルスの施策の遅れは世界的に問題となっており、これらの国におけるサービス提供促進を目的としています。
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03
正解は、 3 です。
1.✕
アクションプランは、国際疾病分類( ICD )の改訂を目標にされていません。
2.✕
アルマ・アタ宣言とも呼ばれていません。アルマ・アタ宣言は、1978年にプライマリヘルスケアに関する国際会議で採択された宣言です。
3.〇
アクションプランの原則の一つになっています。
4.✕
アクションプランに、非自発的な入院をなくすことは目標にされていません。精神障害を有する人々の死亡率、罹患率、障害を低減することが目標に書かれてあります。
5.✕
中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としているのは、メンタルヘルス・ギャップ・アクション・プログラム(mhGAP)です。
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