精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問105

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問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、精神保健福祉の理論や実践に影響を与えた人物の説明として、適切なものを1つ選びなさい。
  • ジョーンズ( Jones, M.)は、病院の全環境を治療手段として用いる治療共同体の概念を提唱した。
  • ミニューチン( Minuchin, S.)は、集団や人間の相互依存性によるグループダイナミクスに着目した。
  • ロジャーズ( Rogers, C.)は、様々な心理療法やカウンセリング理論の基本となっている面接技法を統合したマイクロカウンセリングを開発した。
  • レヴィン( Lewin, K.)は、システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目した。
  • アイビイ( Ivey, A.)は、非指示的アプローチである来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立した。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題を解くには、精神保健福祉に関する理論や実績、人物をそれぞれ理解しておく必要があります。それぞれをキーワード毎に覚えておく事で、実際の試験の際に解きやすくなります。

1. ○です。ジョーンズは「治療共同体」の理念を提唱しました。監置主義や管理制に対して、病院の環境を治療手段として用いていきます。具体的な内容としては、集団の役割意識の獲得や情報共有等、人間関係の葛藤解決力を中心に取り組んでいます。

2.×です。ミニューチンは「構造派家族療法」を提唱しました。この療法は、家族のシステム構造に重点を置いたアプローチです。具体的には、個人の病理は家族の構造上の問題とし、問題がある事により家族システムが維持され、逆に家族によってそのシステムが維持されていると考えられています。

3.×です。ロジャーズは来談者(クライエント)中心療法を確立しました。この療法の内容としては、主体的で自律的なクライエントの成長を援助するという非指示的なアプローチが挙げられます。

4.×です。レヴィンは「グループダイナミックス」を提唱しました。このグループダイナミックスとは、集団においての人の行動や思考と言うものは、集団の影響を受けかつ集団に対しても影響を与えると言うような集団特性の事を指します。

5.×です。アイビイはマイクロカウンセリングを提唱しました。面接には共通のパターンやコミュニケーション技法に一貫して見られる形式がある事に注目しています。その後、その階層化と面接の構造化を行いました。

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02

1、選択肢の通りです。

2、不適切です。ミニューチンは、1950年代に構造的家族療法を確立しました。グループダイナミクスに着目したのはレヴィンです。

3、不適切です。マイクロカウンセリングの開発を行ったのはアイビイです。ロジャースは来談者中心療法を確立しました。

4、不適切です。構造的家族療法の展開は、ミニューチンが着目した理論です。

5、不適切です。来談者中心療法は1940年代にロジャースによって確立されています。

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03

正解は、 1 です。

1.〇

ジョーンズが治療共同体の概念を提唱しました。

2.✕

グループダイナミクスに着目したのは、レヴィンです。グループダイナミクスは、集団力学とも言われています。

3.✕

マイクロカウンセリングを開発したのは、アイビイです。

4.✕

システム理論に基づいた構造的家族療法を展開したのは、ミニューチンです。

5.✕

来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立したのは、ロジャーズです。

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