精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問107

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問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、精神保健福祉士が行う自立支援として、適切なものを1つ選びなさい。
  • サービス担当者会議では、クライエントの混乱を避けるため、必要なサービスの利用に関する説明は最小限で行う。
  • 福祉制度の活用を希望しているクライエントには、その理由について聞くとともに、申請の手続の説明を行う。
  • 地域で生活をしているクライエントには、フォーマルネットワークよりインフォーマルネットワークを優先した支援を行う。
  • 非自発的入院となったクライエントには、任意入院に切り替わってから退院支援を行う。
  • セルフヘルプグループの活動では、グループワークの技法を積極的に使用して、援助を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では精神保健福祉士としての役割や行動について理解する必要があります。この問題の場合、文章をよく読み、消去法で設問を減らしていく事で、より正答を選びやすくなります。

1.×です。説明を最小限に留める必要はありません。

2.○です。精神保健福祉士には利用者がサービスを求める場合、その理由を聞く事や申請の案内を行う役割があります。

3.×です。フォーマルな社会資源、インフォーマルな社会資源を組み合わせて、一人一人にあった支援展開をしていきます。

4.×です。「切り替わってから」通院支援をしていく訳ではありません。

5.×です。当事者同士のやり取りやエンパワメントとも用いて支援を行っていきます。

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02

1、不適切です。サービス担当者会議において、精神保健福祉士はクライエント自身が利用するサービス内容を理解できるよう、丁寧に説明する必要があります。

2、適切な内容です。精神保健福祉士は、クライエントがどのような困りごとを抱えているかを明らかにし、その困りごとを解決する事が出来るサービス利用に繋げられるよう支援する役割があります。その利用に必要な申請手続き支援を行う事も適切な支援内容であると言えます。

3、不適切です。地域で生活をしているクライエントであったとしても、生活に必要と考えられる社会資源であれば、フォーマルネットワーク・インフォーマルネットワークに優先順位をつける必要はありません。

4、不適切です。非自発的入院者が退院する場合であっても、任意入院に切り替える必要はありません。非自発的入院であったとしても、任意入院であったとしても、精神保健福祉士はクライエントが退院した後に地域で安定した生活が出来るよう支援する必要があると考えられます。

5、不適切です。セルフヘルプグループの活動は、参加者であるクライエントの力を活用した援助方法の一つです。セルフヘルプグループの活動においては原則専門職の関与はないため、グループワーカーの力を活用してグループの力を引き出す援助方法であるグループワーク技法を積極的に活用することは、適切とは言えません。

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03

正解は、 2 です。

1.✕

クライエントが必要とする情報は、最小限にはせずに詳しく説明することが大事です。

2.〇

選択肢のとおりです。クライエントの思いを聴いたうえで手続きの説明をするのは有効です。

3.✕

地域で生活していくために、フォーマルネットワークとインフォーマルネットワークの両方が必要です。どちらが優先ということはありません。

4.✕

入院した時から退院支援ははじまっているというスタンスで支援をしていくことが大事です。

5.✕

グループワークの技法は、セルフヘルプグループ(自助グループなどとも言われる)内で積極的に使用するものではありません。

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