精神保健福祉士の過去問 第23回(令和2年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問122
この過去問の解説 (3件)
正解は、 4 です。
1.適切ではありません。精神科デイ・ケアは、精神障がいの回復期のリハビリテーションや再発予防の目的で、グループ活動を行っていくものです。そのため、リワークプログラムの利用は、休職中でも良いです。
2.適切ではありません。「病気の再発防止」や「作業能力向上」の両方を行っていきます。
3.適切ではありません。プログラム終了の判断は、主治医や精神科デイ・ケアを行っている施設の(リワーク)担当医が行います。本人が利用の中断をしたい場合は、プログラムが行われる前に中断の基準を説明しておく必要があります。
4.適切です。「グループワークで、職場の人間関係の課題が再現された場合に気付きを促す」ことは、対人スキル向上のためにも大事なことです。
5.適切ではありません。精神科デイ・ケアを行っている施設外で主治医がいる場合や他機関(例えば.就労・復職支援機関など)も支援に関わっている場合は、情報共有しながら連携していくことが大事です。円滑に職場復帰するためには、医療機関と職場の連携が大切になります。
その他、本人に家族がいる場合は、家族との連携も場合によっては必要になります。
1、不適切です。リワークプログラムは、うつ病等により休職している人が、職場への復帰に向けた訓練などを行う事を言います。そのため、職場復帰をする前に開始する必要があります。
2、不適切です。作業能力の向上もプログラム内容の一つではありますが、病気の再発防止もそれと同じくらい大切な事です。必ず作業能力の向上を優先させる事とはなりません。
3、不適切です。リワークプログラムの終了は、それを実施している精神科デイ・ケアの医師が判断する事となります。
4、適切な内容です。職場復帰をした際に課題となる可能性がある内容をリワークプログラムの中に取り入れる事で、それに対する対処能力を身につける事が可能となります。
5、不適切です。本人の同意を得た上で、本人のリワークプログラムに関わる人達と本人の状況を共有する事は大切な事です。情報を精神科デイ・ケアのみにとどめるのではなく、本人の同意を得た上で関係する人達と共有し、課題の共通認識を図る必要があります。
正解は、4 です。
1 不適切です。職場復帰をスムーズに行うための行うプログラムですので、職場復帰前に行います。
2 不適切です。「再発防止」「作業能力向上」は、共に重要なことです。
3 不適切です。産業医ではなく、リワークプログラムを行う施設の主治医等が行います。
4 適切です。職場復帰のためのプログラムですので、職場における課題が再現された場合に気付きを促すことは重要です。
5 不適切です。情報共有については本人への同意が必要です。また、情報共有の同意が得られた場合は、職場や本人に関わる支援機関と共有し連携していくことが本人へのより良い支援に繋がります。
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