精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問123

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問123 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、包括型地域生活支援プログラム( ACT )の標準モデルとして、正しいものを1つ選びなさい。
(注)包括型地域生活支援プログラム( ACT )の標準モデルとは、「ACTの標準モデル-ACT全国ネットワーク」( ACT全国ネットワーク発行)の内容とする。
  • 軽度の精神障害者で、かつ本人の希望があれば利用できる。
  • ケアの提供は日中を基本とし、夜間や休日は他機関に委ねる。
  • 担当者が不在の時にも、多職種チームがケアを提供する。
  • 利用開始時に期限を決めて、短期間で支援を終結する。
  • 仲介型のケアマネジメントを基本とする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は、 3 です。

1.適切ではありません。ACTは、重度の精神障害者を対象とする生活支援モデルです。

2.適切ではありません。24時間・365日(週7日)体制で、危機介入も対応するとされています。

3.適切です。ACTでは、精神科医、看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、作業療法士などの多職種チームでサービスを提供します。そのため、「担当者が不在の時にも、多職種チームがケアを提供」します。

4.適切ではありません。24時間・365日(週7日)体制で、危機介入も対応するとされているため、「利用開始時に期限を決め」たり、「短期間で支援を終結する」ことを定めていません。

5.適切ではありません。「仲介型のケアマネジメント」とは、社会資源へのあっせんや仲介を基本とするサービスのことです。介護保険制度で行われています。ACTは、「総合型(包括型)のケアマネジメント」と言われています。

参考になった数31

02

1、不適切です。包括型地域生活支援プログラムは、重度の精神障害を持つ人が住み慣れた地域で生活する事を目的に創設されました。また、利用に際して本人の希望が必須とされてはいません。

2、不適切です。ケアの提供は24時間365日体制で提供される事と定められています。夜間や休日であったとしても、それを理由に他機関へ支援を委ねる事はありません。

3、適切な内容です。医師や看護師等の医療職やソーシャルワーカーなど多職種が連携して支援にあたるため、担当者が不在であってもケアを提供する事が出来る体制をとっています。

4、不適切です。包括型地域生活支援プログラムでは、原則利用期限はなく、その事業所を利用する必要性が無くなった時に他事業所への意向を支援する事となります。

5、不適切です。仲介型のケアマネジメントとは、クライエントとサービスを結びつける形で実践されるケアマネジメントの方法を言います。包括型地域生活支援プログラムは総合型のケアマネジメントを基本として実践されます。

参考になった数4

03

正解は、 です。

1 不適切です。重度の精神障害者を対象としています。

2 不適切です。24時間365日の体制で対応することとしています。

3 適切です。医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士などの多職種がチームとなってケアを提供します。

4 不適切です。期限を決めることは行なわず、支援計画の見直しを行いながら継続して支援を行います。

5 不適切です。仲介型ではなく包括的に行われます。

参考になった数2