精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問124
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問題
第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問124 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、精神保健福祉士が行う援助プロセスにおけるアセスメントの説明として、適切なものを1つ選びなさい。
- 援助活動の効果を評価する。
- 利用者の課題の達成状況を振り返る。
- 利用者の状況を把握し、社会資源の精査をする。
- 具体的な援助内容を立案する。
- 援助を受ける意思を利用者に確認する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、 3 です。
1.適切ではありません。
「支援の評価(エバリュエーション)」の説明です。
2.適切ではありません。
「経過観察(モニタリング)」の説明です。
3.適切です。
「アセスメント(課題分析)」の説明です。アセスメントは、利用者の現在の状況や、利用者が抱えている問題の把握や理解をすることです。ジェノグラム(家族関係図)や、そのジェノグラムを中心にして相談者を取り巻く資源の相互関係を図に表した「エコマップ」を使いながら状況把握を行ったりします。
4.適切ではありません。
「支援計画(プランニング)」の説明です。相談者と共同して、具体的な計画を作っていく過程です。
5.適切ではありません。
「インテーク(受理面接)」や「契約(エンゲージメント)」の説明です。相談者と最初に出会う段階で、相談者の話を聞き、ニーズや相談理由などをたずねていきます。最終確認として、支援者が所属する機関の内容や支援内容について説明したうえで、相談者が支援を受けることを希望すれば、契約(エンゲージメント)が成立します。
・相談援助の過程には、
①受理面接、②契約、③情報収集、④アセスメント、⑤支援計画、⑥支援の実施(インターベンション)、⑦経過観察(モニタリング)、⑧支援の評価(エバリュエーション)、⑨終結(ターミネーション)、⑩アフターケアがあります。
・相談援助過程では、①から進み、⑦経過観察(モニタリング)の過程で、さらに必要な場合は、③情報収集~⑦経過観察(モニタリング)の過程を繰り返します。
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02
正解は、3 です。
1 記述内容は、「エバリュエーション(評価)」についてです。実際に援助活動をしてみた後の段階です。
2 記述内容は、「モニタリング」についてです。モニタリングを行うことにより、支援計画の見直しなどを行います。
3 適切です。「アセスメント」は課題分析を意味し、支援を行う上で必要不可欠である利用者の状況や意向を把握し、利用者にとって必要な社会資源を精査します。
4 記述内容は、「プランニング」についてです。アセスメントで得られた情報を基に、支援計画を立てます。
5 記述内容は、「インテーク(受理面接)」についてです。初回面接時に利用者のニーズや意向を伺い、支援者側の役割を伝えた上で利用者に援助を受ける意思を確認しています。
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03
1、不適切です。選択肢の内容は「エバリュエーション」の説明となっています。援助の終結時や活動後にその援助内容の効果測定を行う事を指します。
2、不適切です。選択肢の内容は「モニタリング」の説明となっています。プランニングの段階で立案していた計画が計画通りに実践されているかどうかを確認し、当初の課題が達成できているかどうかも併せて確認する段階を指します。
3、適切な内容です。
4、不適切です。選択肢の内容は「プランニング」の説明となっています。クライエントの課題を分析した後、それを解決できるような計画を策定する事を指します。
5、不適切です。選択肢の内容は「インテーク」の説明となっています。インテークは受理面接とも訳され、その際に自事業所が担える役割や援助可能な内容についてクライエントに説明し、その内容に同意する場合には契約締結等も行う事となります。
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