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精神保健福祉士の過去問 第23回(令和2年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問140

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
留学生であるV大学1年生のGさん( 19歳、男性)は、日本のアニメに興味を持ち、V大学に入学した。Gさんは大学の学生寮に入寮し、アニメ同好会に入部した。友人もでき、同級生のHさんとも仲良くなり、楽しい大学生活が始まったと実感していた。しかし、夏休みにHさんと些細(ささい)なことでけんかして疎遠になり、夏休み明けから大学を休みがちになった。心配した友人のJさんはGさんにソーシャル・ネットワーキング・サービス( SNS )で連絡をするが、返信がなかった。12月になりGさんは、SNSに「みんなに嫌われているから大学に行きたくない」「最近は怖くて外にも出られない」などと書き込んだ。心配したJさんは、このことを学生課に相談した。その後、学生課より連絡を受けた、学生相談室のK精神保健福祉士(キャンパスソーシャルワーカー)は、今後の対応について検討した。

その後、K精神保健福祉士と定期的に面接を行うことができるようになったGさんは、元来努力家で真面目な性格なため、「授業を欠席することに罪悪感がある」「もうみんなに嫌われているかもしれない。不安だ。大学に行けない」「最近は夜も眠れず、体がだるい」と話した。K精神保健福祉士は、Gさんのつらさや不安に寄り添いながらW精神科クリニックへの受診を勧め、同行した。診察の結果Gさんは適応障害と診断され、3か月程度の療養が必要と言われた。それを受け、Gさんは両親やK精神保健福祉士とも相談し、大学を休学し一度帰国して自国で療養することとなった。

3か月が過ぎた頃、GさんからK精神保健福祉士に、「元気になったから、また後期から大学に行きたい。来週、日本に戻るので相談したい」と連絡があった。その後の面談では、「友人とうまくやっていけるか心配だし、不安になるとまた眠れなくなる」とGさんが語った。それを踏まえて、K精神保健福祉士はGさんが2年生後期から復学するための準備として、友人との関係を回復するために、大学の学生相談室で行われているSSTのうち、個別支援ができる「ひとりSST」にGさんを誘ってみた。(※ 3 )


学生相談室で行われた「ひとりSST」の場面(※ 3 )で、K精神保健福祉士がGさんに対して期待したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
自分自身を振り返り、不安になった理由を考えること
   2 .
アルバイトを探して、経済的に安定すること
   3 .
交際相手を見付けて、楽しい生活を送ること
   4 .
ピアサポーターとなって、他の留学生の支援を行うこと
   5 .
受診や服薬を忘れずに行い、規則正しい生活を送ること
( 第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問140 )
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この過去問の解説 (3件)

17

1. ○です。今回の事例では、Hさんとのやり取りを機に、そう言った出来事へ発展してしまった可能性が高いです。精神保健福祉士とそのような場面設定でやり取りを行い、Jさんが今後も似たような場面に遭遇しても、対応できるようソーシャルスキルを身につけられるようにしていきます。

2.×です。特に経済的に不安要素を感じている訳ではありません。

3.×です。楽しい生活よりも、Jさんの生活上の不安や困難さを取り除いていく必要があります。

4.×です。ピアサポーターとは、病気や障害等の経験をもち、その経験を活用して対人援助をしていく人のことです。Jさんは自分と同じ境遇の人達に対して支援をするような目標を掲げていないため、この設問は不正解となります。

5.×です。日常生活動作ではなく、対人関係でのやり取りで不安を感じているため、その不安に介入していく必要があります。

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7

正解は、 1 です。

1.適切です。

SST(ソーシャルスキルトレーニング:社会生活技能訓練)とは、ストレスに対処する力を身につけて、生活の困り感を解決したり、負担感を軽くする目的で行う認知行動療法の一つです。選択肢の内容のとおり、「自分自身を振り返り、不安になった理由」を考え、不安を軽くするための対処法を身につけてほしいことを、K精神保健福祉士が期待しているとみることができます。

2.適切ではありません。

事例において、Gさんが経済的に困窮しているとはわかりません。そのため、選択肢は適切ではありません。

3.適切ではありません。

事例において、Gさんが交際相手を探していることを確認することができません。そのため、選択肢は適切ではありません。

4.適切ではありません。

ピアサポーターに将来的になってほしいという思いがあるかもしれませんが、設問の時点では復学に向けて準備をしているところであり、選択肢の内容は適切ではありません。

5.適切ではありません。

事例において、受診や服薬を忘れないことを重要視している内容を確認することができません。そのため、選択肢は適切ではありません。

4

正解は、 です。

1 SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、トレーニングをすることにより自信を回復しストレスに対処する力を身につけて、生活しやすくなることを目的としています。振り返りを行うことで、今後の対処法などを探ることができると考えられるため、適切です。

2 不適切です。経済的な不安があるという記述はありません。

3 不適切です。交際相手を見つけることが楽しい生活を送れるということに繋がるというGさんの意向も読み取れません。

4 不適切です。Gさんはまだ不安な時期ですので、まずはGさん自身のことを優先して考える必要があります。今後、Gさんが復学し友人との関係が回復できた際には、ピアサポーターとしての役割は期待できます。

5 不適切です。ここでの課題は受診や服薬であるということが読み取れません。

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