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精神保健福祉士の過去問 第23回(令和2年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問139

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
留学生であるV大学1年生のGさん( 19歳、男性)は、日本のアニメに興味を持ち、V大学に入学した。Gさんは大学の学生寮に入寮し、アニメ同好会に入部した。友人もでき、同級生のHさんとも仲良くなり、楽しい大学生活が始まったと実感していた。しかし、夏休みにHさんと些細(ささい)なことでけんかして疎遠になり、夏休み明けから大学を休みがちになった。心配した友人のJさんはGさんにソーシャル・ネットワーキング・サービス( SNS )で連絡をするが、返信がなかった。12月になりGさんは、SNSに「みんなに嫌われているから大学に行きたくない」「最近は怖くて外にも出られない」などと書き込んだ。心配したJさんは、このことを学生課に相談した。その後、学生課より連絡を受けた、学生相談室のK精神保健福祉士(キャンパスソーシャルワーカー)は、今後の対応について検討した。

その後、K精神保健福祉士と定期的に面接を行うことができるようになったGさんは、元来努力家で真面目な性格なため、「授業を欠席することに罪悪感がある」「もうみんなに嫌われているかもしれない。不安だ。大学に行けない」「最近は夜も眠れず、体がだるい」と話した。K精神保健福祉士は、Gさんのつらさや不安に寄り添いながらW精神科クリニックへの受診を勧め、同行した。診察の結果Gさんは適応障害と診断され、3か月程度の療養が必要と言われた。それを受け、Gさんは両親やK精神保健福祉士とも相談し、大学を休学し一度帰国して自国で療養することとなった。(※ 2 )

3か月が過ぎた頃、GさんからK精神保健福祉士に、「元気になったから、また後期から大学に行きたい。来週、日本に戻るので相談したい」と連絡があった。その後の面談では、「友人とうまくやっていけるか心配だし、不安になるとまた眠れなくなる」とGさんが語った。それを踏まえて、K精神保健福祉士はGさんが2年生後期から復学するための準備として、友人との関係を回復するために、大学の学生相談室で行われているSSTのうち、個別支援ができる「ひとりSST」にGさんを誘ってみた。


次の記述のうち、(※ 2 )でK精神保健福祉士がGさんにかけた言葉として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
「どんなアニメが好きですか」
   2 .
「Hさんと何があったのですか」
   3 .
「これまで受診しなかったのはどうしてですか」
   4 .
「家族の中に、精神科受診歴のある人はいますか」
   5 .
「休学について、何か不安はありますか」
( 第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問139 )
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この過去問の解説 (3件)

16

1.×です。アニメに関する質問ではなく、Gさんの話に耳を傾け、Gさんのニーズを把握する必要があります。

2.×です。Hさんとのやり取りがきっかけかもしれませんが、Gさんは悩みや不安を話しているため、その中でニーズを把握していく必要があります。

3.×です。受診の理由よりも、Gさんの気持ちを汲み取り共感する必要があります。

4.×です。適応障害は新しい環境に何らかの理由で適応できずになってしまう特徴があるため、家族の精神科受診歴を聞いても効果がありません。

5.○です。真面目な性格のため、休学を気にしてしまう可能性があるので、きちんと休学について説明を行い、療養できるよう配慮していきます。

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5

正解は、 です。

1 不適切です。Gさんと打ち解ける話題としては適切かもしれませんが、この時Gさんは「一度帰国して」という転換点を迎えている場面ですので、その気持ちに寄り添う必要があります。

2 不適切です。ここではHさん個人のことだけではなく、広い視野でGさんの課題を捉える必要があります。

3 不適切です。これまで受診しなかったことを責めているように捉えられる可能性があります。

4 不適切です。家族の話が出ていない中で唐突な質問であり、Gさんにも不信感を与えてしまいかねません。

5 適切です。Gさんは「大学を休学し一度帰国して」という大きな転換点を迎えています。その気持ちに寄り添うことは精神保健福祉士として重要です。

4

正解は、 5 です。

1.適切ではありません。

すでにGさんとは面接を行っている状況です。選択肢の発言は、初期の面接でのやり取りであれば適切です。しかし、設問の時点で、選択肢の発言をすることは、Gさんの話を聴いていないようにも見えます。

2.適切ではありません。

設問の時点で、選択肢の問いかけは適切ではありません。初期の面接の時点やHさんと上手く行かなくなった直後に、状況を伺うための問いかけであれば適切です。

3.適切ではありません。

選択肢の発言の場合、Gさんが責められているように感じてしまうと思われます。Gさんの発言から気持ちを聴くような姿勢が大事です。

4.適切ではありません。

受理面接やアセスメントの段階の情報収集で、選択肢の発言をすることがあるかもしれません。しかし、今後のことも決定している段階で選択肢の問いかけを行うことは、Gさん自身を不快にさせてしまう可能性も考えられます。

5.適切です。

休学を決定したことで「元来努力家で真面目な性格」のGさんにとっては、不安に感じているのではないかと考えられます。そのため選択肢の問いかけをすることは適切です。

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