精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
人体の構造と機能及び疾病 問7
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
リハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- リハビリテーションに関わる専門職に管理栄養士は含まれないとされている。
- 嚥下(えんげ)障害のリハビリテーションは視能訓練士が行う。
- 障害者の就労支援はリハビリテーションに含まれないとされている。
- フレイルはリハビリテーションの対象に含まれる。
- 先天性の障害はリハビリテーションの対象に含まれないとされている。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4 です。
1 不適切です。効果的なリハビリテーションを行うためには、栄養状態の管理も重要です。また、嚥下訓練の場面においても、管理栄養士と言語聴覚士が食事形態などについて連携することも重要です。
2 不適切です。嚥下訓練は、言語聴覚士が行います。視能訓練士は眼の障害を持つ人に対して訓練等を行います。
3 不適切です。「職業リハビリテーション」と言うサービスもあるように、就労に向けて支援や訓練を行うことはリハビリテーションの一つです。
4 適切です。フレイルとは、加齢や疾患によって身体や認知機能が低下している状態です。しかし、リハビリテーションによって改善が見込まれます。
5 不適切です。先天性の障害であってもリハビリテーションを継続しなければ症状が進行し、ADLやQOLの低下が懸念されます。
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02
正解は 4 です。
リハビリテーションは、身体や精神の機能回復だけでなく、QOL(生活の質)を高め、社会的な自立を目指すことを目的とします。
1.管理栄養士は、リハビリテーションにおいて、栄養リスクの発見から栄養状態の評価や、最適な栄養プランの提案などを行います。
2.嚥下障害のリハビリテーションに関わる専門職は言語聴覚士、歯科医師、看護師、医師、歯科衛生士、栄養士、作業療法士、理学療法士など多岐にわたっています。
3.障害者の就労支援は「職業リハビリテーション」と呼ばれています。
4.正解です。フレイルとは、加齢によって筋肉や活動が低下した状態で、健常から要介護へと移行する危険があります。
5.先天性の障害があっても、一人ひとりに合った目標を設定し、発達の促進や機能の回復を目指したリハビリテーションを行います。
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03
リハビリテーションは、病気や怪我などによって生じた不都合・不自由な状態を、できる限り元の生活状態に近づけられるようにその個人を訓練したり、訓練するためにその周囲の資源を調整し活用できるようにする事などを言います。それを踏まえた上で本設問の選択肢を読みとくと、正答にたどりつく事が可能となります。
不適切です。リハビリテーションには多職種が連携して関わる事となり、その職種の中には管理栄養士も含まれます。
不適切です。嚥下障害のリハビリテーションを専門として担うのは言語聴覚士です。
視能訓練士は、視力の低下などに対して、補助用具を用いて生活を送りやすくする事などを生業にしています。
不適切です。障害者の就労支援は職業リハビリテーションの一つとして挙げられており、リハビリテーションに含まれています。
適切な内容です。フレイルとは、加齢に伴い生じる衰え全般の事を指しています。身体的な機能の低下だけではなく、鬱などの精神面や社会的孤立などの要因によっても生じるものです。それらの衰えのスピードを緩める事もリハビリテーションの対象として含まれます。
不適切です。先天性の障害による運動機能障害や発達の遅れなどに働きかける事などもリハビリテーションの一つとして挙げられます。
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