精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神疾患とその治療 問90
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
Cさん(18歳、男性)は、「部屋の中に隠しカメラがある」と3か月前から執拗(しつよう)に訴えるため、心配した両親と共に精神科を受診した。Cさんはリスペリドンを処方され、服用を始めた2日目の夕方より、「足がむずむずする」「じっとしていられないので、部屋の中を歩き回ってしまう」と強く訴えた。
次のうち、Cさんに2日目の夕方より現れた症状として、正しいものを1つ選びなさい。
次のうち、Cさんに2日目の夕方より現れた症状として、正しいものを1つ選びなさい。
- ジストニア
- アカシジア
- ジスキネジア
- カタレプシー
- ミオクローヌス
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 です。
各選択肢については以下の通りです。
1.ジストニアは、身体が意思とは関係なく動いてしまう、不随意運動のひとつです。
無意識に筋肉がこわばってしまい、体のねじれや顔面のけいれんなどが起きます。
2.アカシジアは、薬の副作用のひとつで、体がむずむずしてじっとしていられなくなる症状が見られます。
3.ジスキネジアも薬の副作用のひとつですが、アカシジアとは区別が必要です。
ジスキネジアは、抗精神病薬の長期投与後に生じる常同運動(口をもぐもぐする、舌なめずりをする、など)です。
アカシジアと比較して、主観的な苦痛は少ないとされています。
4.カタレプシーは強硬症とも呼ばれ、受動的にとらされた姿勢を変えることができず、長い時間にわたりその姿勢を保持し続ける症状のことです。
5.ミオクローヌスは、筋肉や筋肉群に起こる電気ショックのような短時間の筋収縮です。
いわゆる寝ピクやしゃっくりなどもこれに含まれるとされています。
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02
1、✕ ジストニアは本人の意思によらない動きで、自分では制御できない筋肉の収縮の事を言います。脳や神経の機能異常により、筋肉の異常な緊張状態が起こる事で本人が意識しない動きを取ったり異常な姿勢を取ったりする事を言います。
2、〇 アカシジアは内服している薬剤などの影響で、体がムズムズしてじっとしていられず歩き回るなどの症状が特徴的な症状の事を言います。
3、✕ ジスキネジアとは、本人の意図しない動きが繰り返し起こる事が特徴です。具体例としては、「舌を繰り返し出し入れする」「立ったり座ったりなど同じ動きを繰り返す」などが挙げられます。ジスキネジアの発生理由としては、抗パーキンソン薬や抗精神病薬の内服が原因とされています。
4、✕ カタプレシーとは、自分以外の人に取らされた姿勢をそのまま保持し、自分の意思で変えようとせず長時間同じ姿勢を取り続けることを言います。この症状は統合失調症や心因性神経障害などが原因によって生じると言われています。
5、✕ ミオクローヌスは自分の意思とは関係なく起こる、突発的な筋肉運動の事を言います。
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03
正解は、2 です。
1 不適切です。
ジストニアとは、無意識に起こる筋肉の収縮のことです。
2 適切です。
問題では、リスペリドンの服用を始めた後の「足がむずむずする」「じっとしていられない」などの症状について問われています。このような症状は、「アカシジア」が適切です。
3 不適切です。
ジスキネジアは、自分で止めることのできない動きのことです。
4 不適切です。
カタレプシーとは、受動的にとらされた姿勢を長時間保ち続ける状態を言います。
5 不適切です。
ミオクローヌスは、筋肉に起こる短時間の収縮のことを言います。
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