精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神疾患とその治療 問89
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、予後がよいと推測される統合失調症の特徴として、適切なものを2つ選びなさい。
- 解体型の病型である。
- 緩徐に発症する。
- 若年で発症する。
- 発症に明らかな誘因がある。
- 発症してから未治療の期間が短い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 4 と 5 です。
統合失調症の予後がよくなる条件はいくつかありますが、
・発症するのが遅いこと
・早期に治療が開始されること
・もともと備わっている社会適応能力が高いこと
などがあります。
各選択肢については以下の通りです。
1.統合失調症の病型で、最も予後がよいとされているのは「緊張型」とされています。
次いで、「妄想型」、そして最も予後が悪いとされているのは「破瓜型」です。
解体型は、「破瓜型」と言われる病型に含まれるため、予後はあまりよくないと考えられます。
2.統合失調症は、急激に発症しているほうが予後がよいとされています。
発症がゆるやかな統合失調症は「破瓜型」に分類されます。
3.若年で発症すると、予後はあまりよくないとされています。
若年で発症した場合、社会適応能力がまだ未熟である場合が多いからです。
4.記載の通りです。
明らかな誘因があったほうが、どのような治療を優先するべきか 考えやすくなるため、予後はよいと考えられます。
5.記載の通りです。
早期に治療が始まる方が、予後はよいと考えられます。
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02
1、不適切です。解体型の病型は「破瓜型」とも言われます。思春期頃に発症し、意欲低下や感情の鈍化などの陰性症状が中心に現れるタイプの統合失調症であり、一般的に予後はあまり良くないと言われています。
2、不適切です。発症が緩徐な統合失調症は「解体型」に分類され、予後が悪いとされています。対して急激な発症は「緊張型」に分類され、比較的予後が良いと言われています。
3、不適切です。年齢を重ねてからの発症の場合、発症までに獲得した社会生活スキルを持っています。一般的に社会生活適応能力が高く、治療によって元の生活に戻りやすいと言われており、治療の予後が若年で発症した人よりも良いと言われています。
4、適切な内容です。発症の誘因が明らかになっていれば、その誘因に効果が高い治療を提供する事ができるため予後は良いとされています。
5、適切な内容です。発症してからなるべく短い期間で早期発見できれば、早期に治療に繋げる事が出来るため予後は良いです。
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03
正解は、4・5 です。
1 不適切です。
統合失調症は、「解体型」「妄想型」「緊張型」などに分けられますが、「解体型」は予後が良くないと推測されます。
2 不適切です。
急な発症よりも緩徐に発症する方が予後が良くないと推測されます。
3 不適切です。
遅くに発症した人よりも若年者の方が予後が良くないと推測されます。
4 適切です。
誘因が明らかになっている場合は、治療方針も立てやすく予後が良いと推測されます。
5 適切です。
早期発見や早期治療ができれば、予後は良いと推測されます。
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