精神保健福祉士の過去問 第24回(令和3年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問107
この過去問の解説 (3件)
1、不適切です。安易に親に服薬管理を委ねるのではなく、通院中のクライエントが保有する能力を確認し、自己管理が出来る能力があれば活用を図ったり、自己管理が出来る能力を高めるような支援を検討していく事が必要です。
2、不適切です。社会復帰プログラムの手順としては、入院して治療を行った後、退院し地域生活にスムーズに移行できるようアプローチを行う事となります。選択肢のクライエントは既に退院できており、再入院しなければならない病状は見受けられません。再入院し訓練を受けるのではなく、現状の生活状況を継続しつつサポートチームの支援を受けながら能力の獲得に努める事が必要と考えられます。
3、不適切です。就労継続支援B型事業所を利用する対象者は、一般企業や就労継続支援A型事業所と雇用契約を結んで働くことが困難な障がいや疾病を持つ人とされています。選択肢に登場するクライエントは企業への就職を希望しているクライエントであり、就労継続支援B型事業所の紹介は適切とは言えません。
4、適切な内容です。ピアサポートとは「仲間同士の助け合い」と訳されます。特定の経験をした人が、同じ経験をしている人に対して、お互いの経験を話したり、支えあったりする事でお互いを支援しあう事を指します。
5、不適切です。一人暮らしを行うに当たり、経済的な部分は重要な要素です。クライエントにその調整を任せず、経済面も含めた環境調整をクライエントと一緒に行う事が精神保健福祉士の役割となります。
正解は 4 です。
各選択肢については以下の通りです。
1.自己管理ができそうな場合には、自立した地域での生活を営むためにもあくまでも本人に管理してもらうことを前提とし、自己管理を支援したり自己管理ができるような方法を考えたりすることが適切であると考えられます。
2.入院治療の必要のないクライエントに入院を勧めることは不適切です。
自炊を始めたいという希望であれば、始めるために何が必要なのか(スキルなのか調理器具なのか、場所なのかなど)について本人とともに検討し、必要に応じて訓練や支援を受ける方向に調整していくことが適切であると考えられます。
3.就労継続支援B型事業所は、一般企業の雇用に結びつかない方が雇用契約を結ばずに働く場所です。
クライエントは企業への就職を希望しているので就労継続支援B型事業所の紹介は不適切であると考えられます。
4.記載の通りです。
5.経済的なめどをたてることも精神保健福祉士の仕事のひとつです。
正解は、4 です。
1 不適切です。
もし服薬の自己管理が不安なクライエントであっても、自己管理ができないか検討や支援を行なっていくことが大切です。
2 不適切です。
通院中のクライエントですので、地域生活支援としては通院による支援で本人の目標を達成できないか検討することが大切です。
3 不適切です。
就労継続支援B型事業所は、就職することが困難な場合などに利用します。クライエントは企業への就職を希望しておりますので、不適切です。
4 適切です。
ピアサポート事業は、同じ悩みや経験を持つ人同士が支え合う活動のことです。
5 不適切です。
一人暮らしを希望しているのであれば、それを阻害する要因は何なのか、経済的な部分であれば、どのような支援が考えられるのかなどをアセスメントしていくことが求められます。
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