精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問108
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、精神保健福祉士のバーンアウトを表す状況として、正しいものを1つ選びなさい。
- 初めてクライエントの家を訪問し、その生活実態を目の当たりにして、仕事を続けていく自信が揺らいだ。
- 就職後、デスクワークが多く、思っていたほどクライエントと向き合う時間を確保することができなかった。
- 同期の精神保健福祉士がクライエントとすぐに打ち解けている姿を見て、自信を失った。
- 入職1年目の精神保健福祉士が、アルコール依存症のクライエントの再飲酒、再入院に直面し、無力感を抱いた。
- 長期間、複数のクライエントの困難な状況に対応していたが、相次ぐクライエントの入院によって疲労困憊(こんぱい)になった。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 5 です。
バーンアウトとは、主に対人援助職に就いている人が長期にわたってストレスを感じ続けることで心身が衰弱・疲弊してしまい、ある日突然スイッチが切れたようにやる気をなくしてしまう状態のことです。
何か特定の出来事が起きて、というよりは毎日ストレスを抱えながら業務を続けているうちに急に限界をむかえてしまう、という状態です。
1.ストレスはまだ「長期にわたって」いるとは言えないため、この状態はバーンアウトではないと考えられます。
2.この内容は、長期的なストレスというよりも、業務内容が自分の思っていたものと異なるということに直面している状態のため、バーンアウトではないと考えられます。
3.この内容は、同期と自分を比べて自信を失っている状態のため、バーンアウトではないと考えられます。
4.この内容は、無力感を感じて落ち込んでいる状態のため、バーンアウトではないと考えられます。
5.記載の通りです。
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02
正解は、5 です。
1 不適切です。
「初めてクライエントの家を訪問し」「自信が揺らいだ」ということからは、不安な気持ちが生じたと捉えることはできますが、バーンアウトとは言えません。
2 不適切です。
「デスクワークが多くクライエントと向き合う時間を確保できない」のは、想像していたことと現実とのギャップに悩んでいるのであって、バーンアウトとは言えません。
3 不適切です。
同期の精神保健福祉士と自分を比べて自信を失っているのであって、バーンアウトとは言えません。
4 不適切です。
無力感を抱くことはバーンアウトとは言えません。
5 適切です。
「長期間、複数のクライエントの困難な状況に対応」「疲労困憊」というワードから、バーンアウトの状況になっていると捉えることができます。
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03
バーンアウトとは、一つの仕事に没頭し努力を続けてきた人が、極度の疲労が原因となりある日突然意欲を失くしてしまう事を言います。
1、✕ 選択肢の内容は、精神保健福祉士自身が想像していた以上の生活実態を目の当たりにし、自分自身の能力で対処できるかどうか不安に感じていると考えられ、バーンアウトの状態には当てはまりません。
2、✕ 選択肢の内容は、想像していた仕事内容と実際の業務内容のズレが生じてしまっており、それに対してやる気を喪失している状態であると考えられ、バーンアウトの状態には当てはまりません。
3、✕ 選択肢の内容は、同じ立場で仕事をしている同期との能力の差を感じ、それに対して仕事を続ける自信を失っている状態であると考えられ、バーンアウトの状態には当てはまりません。
4、✕ 選択肢の内容は、クライエントの症状が改善した後、再度元の病気を再発した事に対して自分の能力の無さを痛感している状態であると考えられ、バーンアウトの状態には当てはまりません。
5、〇 最初に述べたバーンアウトの定義に当てはまる内容です。
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