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精神保健福祉士の過去問 第24回(令和3年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問140

問題

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次の事例を読んで、答えなさい。
〔事例〕
Eさん(33歳、女性)は、大学卒業後に仕事をしていた27歳の時に統合失調症と診断された。一時は入院していたが、現在は通院を続けながら一日中自宅で過ごしている。Eさんは今後の生活が心配になり、主治医に話したところ、精神科デイケアの利用を勧められた。デイケア担当のF精神保健福祉士による初回面談で、Eさんは、「一日中家にいて、いろいろ考えて不安に押しつぶされる感じがする。家族から仕事はどうするのかと聞かれると、焦りが強くなる。今の生活を変えたいけれど、新しい場所でうまくやれるか、不安が先に立つ。まずは生活リズムを整えたい。将来的には仕事も考えたい」と話した。F精神保健福祉士はEさんの気持ちを受け止め、週1日のデイケアを複数回体験することを提案した。(※1)
体験後にEさんは、「同世代の人がいて、自分と同じように悩んでいる人もいる。今後も継続して利用したい」と話し、週3日のデイケア利用を開始した。
1か月が過ぎた頃、EさんからF精神保健福祉士に、「デイケアに通い始めて、規則正しい生活にはなった。でも、多くのメンバーと話して仲良くなりたい、次のステップにつなげたいと頑張れば頑張るほど、うまくいかなくて焦りが強くなる。疲れてるのかな。どうしたら自然にできるんだろう」と相談があった。相談を受け、F精神保健福祉士はEさんの援助方針を検討するスタッフ会議を開催した。(※2)
利用から半年が過ぎ、グループ活動の企画に取り組むなど、生き生きとした姿が少しずつ見られるようになった。F精神保健福祉士はモニタリング面談で、「これまでの活動を振り返り、感じていることを教えてください」と尋ねた。Eさんは、「メンバー同士で支え、支えられることで、新しい自分が生まれてきた感じ。少しずつ希望が見えてきた。これからも迷ったり、悩んだりすると思うけど、今はちょっとだけ前向きになれた自分を褒めてあげたい」と話してくれた。(※3)

次のうち、F精神保健福祉士が、Eさんの語りから評価した内容(※3)として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
生活技術の獲得
   2 .
疾病や障害に対する正しい知識の獲得
   3 .
役割モデルの獲得
   4 .
自己効力感や自己有用感の向上
   5 .
社会改革に向けた意識の醸成
( 第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問140 )
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この過去問の解説 (3件)

12

1、不適切です。生活技術とは日常生活を送るために必要な技術の事を言います。

Eさんからは新たに生活技術を獲得したという言葉は聞かれていません。

2、不適切です。Eさんの語りの中で疾病や障害に関する事は聞かれていません。

3、不適切です。役割モデルとはロールモデルとも呼ばれており、他者に尊敬され、お手本となるような人物の事を言います。

Eさんの語りの中に、他のメンバーの話は出てきていますが、手本とする特定の人物の事は語られていません。

4、適切な内容です。大きな不安を抱えていたEさんが、未来への希望や前向きになれた自分に対してプラスに評価をしており、自己効力感や自己有用感の向上に繋がっていると言えます。

5、不適切です。社会改革の話はEさんから語られていません。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

正解は、 4 です。

1.適切ではありません。

「生活技術」とは、日常生活を営むために必要とする技術を意味します。

炊事、洗濯、掃除、裁縫、食事、教育、介護等、多様な技術を総称して言います。

2.適切ではありません。

疾病や障害に対する正しい知識とは、

本事例ではEさんの診断名である統合失調症に関する知識を意味します。

統合失調症の主な症状は幻聴や幻覚、妄想等が挙げられます。

3.適切ではありません。

役割モデルは、ロールモデルとも呼ばれ、

「こうなりたい」と理想とする人のことを意味します。

本事例で、理想とする人物が登場しているわけではないため、

この選択肢は不適切です。

4.適切です。

「新しい自分が生まれてきた感じ」「少しずつ希望が見えてきた」「自分を褒めてあげたい」

といった発言からも、Eさんは自分を認めることができ、

自分が周囲に貢献できていると考えられていることがわかります。

5.適切ではありません。

社会改革とは、社会の仕組みを計画的に変えることを意味します。

Eさんの発言とは、無関係です。

2

正解は、 です。

1 不適切です。

生活技術を獲得したような記述はありません。

2 不適切です。

Eさんは、統合失調症に関する知識を話していません。

3 不適切です。

Eさんは、目標となる人物がいるということも、それに近づけたなどということも話していません。

4 適切です。

Eさんが「少しずつ希望が見えてきた」「自分を褒めてあげたい」などと話していることから、自己効力感や自己有用感が向上したと評価することができます。

5 不適切です。

Eさんは、社会改革についての話はしていません。

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