精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
心理学理論と心理的支援 問4
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
子どもの発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 共同注意とは、他者との友情を構築することを示す。
- 初語を発する時期になると、喃語(なんご)が生起する。
- 社会的参照は、新奇な対象に会った際に、養育者などの表情を手掛かりにして行動を決める現象である。
- アニミズムとは、自分や他者の行動を予測し、説明する力を指す。
- 物体が隠れていても存在し続けるという「対象の永続性」は、3歳以降に理解できるようになる。
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この過去問の解説 (3件)
01
子どもの発達については、エリクソンやピアジェの理論によって説明される事が多いです。
✕ 共同注意とは、他者が注目している人やモノに対して幼児自身も注目する行為の事を言います。
✕ 喃語とは「あー」「うー」など、その言葉自体に意味を持たない言葉の事を言います。喃語は生後5~6か月頃に見られはじめる言語です。
対して初語とは「わんわん=犬」「ブーブー=車」のように意味を持つ言葉であり、一語文とも呼ばれます。初語は1歳前後から見られ始めるため、喃語の後に獲得する能力です。
〇 選択肢の通りです。選択肢の内容はキャンポスによって提唱された理論です。乳児が新しい物や事象に出会った時、養護者などの表情が安心できるものであれば安心し、不安を感じている表情をすれば同様に不安を感じるという現象の事を言います。
✕ アニミズムとは全ての物(物体)に人間と同じ魂が宿っているという考えの事を言います。乳幼児が人間と同様にぬいぐるみなどに話しかけたりする事も、アニミズム的思考に基づく行動と言えます。
✕ 対象の永続性の理解は生後6か月頃に獲得する能力です。
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02
本設問は、子どもの発達段階において現れる特徴を問う問題です。子どもの発達に関しては、ピアジェの認知発達の4段階、エリクソンの8つの段階をまとめた発達段階説が有名です。
共同注意行動とは、養育者が指す物を乳幼児も見ることをいいます。共同注意は、他者と自分の2つの関係から、対象物が加わった3つの関係に展開する契機となります。
喃(なん)語を発するのは6か月位からで、初語を発するのは1歳位になってからです。
社会的参照は、新しい対象に出会った際に養育者などの表情を手掛かりにして行動を決める現象をいいます。
アニミズムとは、生物以外にも生命があることを考えることです。
対象の永続性は、0歳から2歳の運動感覚期に獲得します。
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03
子どもの発達段階について問われることは多いです。提唱した学者の名前もおさえておくようにしましょう。
不適切です。共同注意とは、親など他者が注目していることに子どもも一緒に注目することを指します。
不適切です。喃語とは「あ~」といった発声のことを指し、喃語の後に初語があります。
適切です。記述の通りです。
不適切です。アニミズムとは、あらゆる物に霊魂や精霊が存在していると信じられていることです。
不適切です。生後6~10ヶ月頃に理解できるようになると言われています。
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