精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
心理学理論と心理的支援 問3
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
集団における行動に関する次の記述のうち、傍観者効果の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 作業をするときに見学者がいることで、一人で行うよりも作業がはかどった。
- 革新的な提案をチームで議論したが、現状を維持して様子を見ようという結論になってしまった。
- 路上でケガをしたために援助を必要とする人の周囲に大勢の人が集まったが、誰も手助けしようとしなかった。
- チームで倉庫の片付けに取り組んだが、一人ひとりが少しずつ手抜きをした結果、時間までに作業が完了せず、残業になってしまった。
- リーダーがチームの目標達成を重視しすぎることで、チームの友好的な雰囲気が損なわれ、チームワークに関心がないメンバーが増えてしまった。
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この過去問の解説 (3件)
01
傍観者効果とは、助けを必要としている人が目の前にいるのに、周りにたくさんの人がいる事で自発的に助けようという気持ちが生まれず、支援行動に繋がらない状況の事を言います。傍観者が多いほど、支援行動を起こす人が少なくなる事が特徴と言えます。
✕ 選択肢の内容は、他者の注目に対して期待に応えようとする心理が働く事で作業効率が上がるという「ホーソン効果」の説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、変化して得られる得よりも、現状維持を好む心理の事を言う「現状維持バイアス」の説明となっています。
〇 傍観者効果の正しい説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、一つの仕事を行う際に、一緒に仕事を行う人が多ければ多いほど手を抜く人が増えるという「リンゲルマン効果」の説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、集団のリーダーが取る行動として、「目標達成機能」を重視するか「集団維持機能」を重視するかに着目した「PM理論」の一つである「Pm型」の説明となっています。
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02
傍観者効果とは集団心理の一つであり、事件などが起こった時に、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさなくなる心理を指しています。
作業をするときに見学者がいることで、一人で行うよりも作業がはかどることは、社会的促進にあたります。
革新的な提案をチームで議論したが、現状を維持して様子を見ようという結論になってしまうのは、集団思考のうちのコーシャスシフトにあたります。
周りに人がいると手助けしなくなることは傍観者効果にあたります。
一人ひとりが少しずつ手抜きをすることは社会的手抜きにあたります。人数が多いときには、誰か一人ひとりが力を出さなくてもわからないため、社会的手抜きが生じます。
本来の目的が失われ集団が機能しなくなることは逆機能にあたります。
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03
傍観者効果とは、自分以外にも参加者がいる集団の場において、傍観者の立場となり、自ら行動を起こさなくなることです。
不適切です。自分が作業していることからも、傍観者効果の事例ではないことがわかります。
不適切です。「現状を維持して様子を見ようという結論」が出ていることからも、傍観者効果の事例ではないことがわかります。
適切です。傍観者効果の事例です。
不適切です。傍観者の立場となっている記述はありません。
不適切です。傍観者の立場となっている記述はありません。
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