精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
心理学理論と心理的支援 問5
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、問題焦点型ストレス対処法(コーピング)の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 介護ストレスを解消してもらおうと、介護者に気晴らしを勧めた。
- 困難事例に対応できなかったので、専門書を読んで解決方法を勉強した。
- 仕事がうまくはかどらなかったので、週末は映画を観てリラックスした。
- 育児に悩む母親が、友人に話を聞いてもらえて気分がすっきりしたと話した。
- 面接がうまくいかなかったので、職場の同僚に相談し、ねぎらってもらった。
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この過去問の解説 (3件)
01
コーピングとはストレスに対処するための行動のことを言います。コーピングには、ストレスを引き起こしている状態や環境を変えていこうとする「問題焦点型コーピング」と、ストレスを感じないようにする「情動焦点型コーピング」の2つがあります。
気晴らしは「情動焦点型コーピング」にあたります。
専門書を読んで解決方法を勉強することは、困難事例に対応できなかったというストレスを引き起こしている状態を変えるために行うので「問題焦点型コーピング」にあたります。
映画を観てリラックスするのは、ストレスを感じないようにするものなので「情動焦点型コーピング」にあたります。
話を聞いてもらってすっきりするのは「情動焦点型コーピング」にあたります。
相談してアドバイスしてもらうのは「問題焦点型コーピング」ですが、ねぎらってもらっているだけなので「情動焦点型コーピング」にあたります。
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02
本設問に登場する「コーピング」は大きく2つに大別されます。その詳細は以下の通りです。
①問題焦点型:ストレスの原因となっている事柄そのものに働きかける事で、ストレス状態から抜け出そうとするアプローチ方法の事を言います。
②情動焦点型:ストレスの原因となっている物事を問題と捉えている人の感情に働きかけ、ストレスの原因となっている物事の捉え方を変える事でストレスの軽減を図るアプローチ方法の事を言います。
✕ 選択肢の内容は「情動焦点型」のストレス対処方法です。
〇 選択肢の内容は「問題焦点型」のストレス対処方法です。
✕ 選択肢の内容は「情動焦点型」のストレス対処方法です。
✕ 選択肢の内容は「情動焦点型」のストレス対処方法です。
✕ 選択肢の内容は「情動焦点型」のストレス対処方法です。
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03
「問題焦点型コーピング」とは、ストレスとなったことに対して自分で働きかける方法で、「情動焦点型コーピング」とは、主に「リフレッシュ」といった気分を変えることを指します。
不適切です。「気晴らし」は、「情動焦点型コーピング」です。
適切です。ストレスとなった「困難事例に対応できなかった」ことに対して、具体的に解決しようとしているので適切です。
不適切です。「リラックスした」とありますので、「情動焦点型コーピング」です。
不適切です。「すっきりした」とありますので、「情動焦点型コーピング」です。
不適切です。「ねぎらってもらった」とありますので、「情動焦点型コーピング」です。
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