精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 心理学理論と心理的支援 問6
この過去問の解説 (3件)
対象年齢の違いによるWPPSI検査(低年齢児用)、WISC(児童)、WAIS(成人用)と、質問紙法、投影法を使う検査について整理しておきましょう。
WPPSIは、低年齢児用のウェクスラー式知能検査です。
PFスタディは、投影法のパーソナリティ検査で、認知機能は測定できません。
東大式エゴグラム(TEG)は、パーソナリティ検査ですが、投影法ではなく、質問紙法となります。
内田クレペリン精神作業検査は、パーソナリティ検査です。発達検査には用いることはありません。
バウムテストは投影法によるパーソナリティ検査です。成人の記憶能力の特定は行いません。
心理検査の種類はたくさんありますが、実施方法や対象者はそれぞれ異なります。それらの違いを理解しておく事で、正答にたどりつく事ができます。
〇 WPPSIは、2歳6か月から7歳3か月の乳幼児を対象とした知能測定テストです。
✕ PFスタディは欲求不満場面に対して調査対象者がどのような反応を見せたかによって、調査対象者の攻撃性などを図る物です。
✕ 投影法による人格検査とは、検査対象者が意識していない性格などを読み取る方法が用いられ、代表としてはバウムテストやロールシャッハテストなどがあります。選択肢の内容に出ている東大式エゴグラムは、検査対象者が記入した内容を基に行われる、質問紙法の人格検査となるため、条件に当てはまりません。
✕ 内田クレペリン精神作業検査は、仕事や作業の適性などを図るために用いられるものです。
✕ 成人の記憶能力を把握するために用いられるものとしては、ウェクスラー記憶検査などがあります。バウムテストは投影法による性格検査ですので、条件に当てはまる調査方法とは言えません。
心理検査にはさまざまなものがあり、どの検査をどのような対象者にどのような場面で使用するかおさえておきましょう。また、提唱した学者について問われることもありますので、併せて確認しておきましょう。
適切です。発達障害の検査等を行うときに用いられます。
不適切です。PFスタディは、投影法による人格検査を行います。
不適切です。東大式エゴグラムは、性格や行動パターンを把握することができます。
不適切です。内田クレペリン精神作業検査は、性格検査等を行います。採用活動で活用されている例もあります。
不適切です。バウムテストでは、その人の精神状態等をチェックすることができます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。