精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 心理学理論と心理的支援 問7
この過去問の解説 (3件)
心理療法の手法は多く、その提唱者についても併せて問われる事が多いです。併せて覚えておくと良いでしょう。
✕ ブリーフセラピーにおいては、クライエントの現在や未来に焦点を当てて問題解決を目指す方法です。
〇 選択肢の通りです。社会生活技能訓練においては、クライエントが役割を演じる(ロールプレイ)を行い、技能習得を目指します。その際、クライエント一人で考えるのではなく、同じ立場にある他の人達などとグループになり、グループで意見を出し合いながら考える事という方法をとる事が多いです。
✕ 来談者中心療法においては、クライエント自身の考え方をそのまま受け止め、共感的理解を示す事が重要とされています。クライエントに指示を与える事はありません。
✕ 精神分析療法は、学習理論に基づいたものではありません。学習理論に基づく心理療法の種類としては、認知行動療法などがあります。
✕ 森田療法ではクライエントが「あるがまま」の心でいられるよう目指す心理療法です。選択肢の内容は精神分析療法の説明となっています。
心理療法のそれぞれの理論について正確に記憶しておきましょう。本設問以外にも認知行動療法が知られています。
ブリーフセラピーでは短期で心理的問題の改善を目的にします。クライエントの過去に焦点は当てず、過去よりもむしろ未来を志向していきます。
社会生活技能訓練(SST)は、学習理論のモデリングを応用したもので、ロールプレイなどの技法により対人関係で必要なスキルの習得を目指します。
来談者中心療法の基本的態度は、「共感的理解」「無条件的肯定的関心」「自己一致」でクライエントに指示を与えることはしません。
学習理論に基づいて不適応行動の改善を行うのは行動療法です。
クライエントが抑圧している過去の変容を目指すのは、精神分析療法です。森田療法は、不安があることは自然な事実としてあるがままに受け止めます。
心理療法について、特徴やどのような場面で効果的かについておさえておきましょう。事例問題を読んだ上で、問われることもあります。
不適切です。ブリーフセラピーは、過去に焦点を当てるのではなく、将来に向けて課題を解決することに重点を置きます。
適切です。記述内容のようにロールプレイを行います。
不適切です。来談者中心療法において、クライエントに指示を与えることは不適切です。
不適切です。精神分析療法は、学習理論に基づいて行うわけではありません。
不適切です。記述内容は、精神分析療法についてです。
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