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精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神保健の課題と支援 問2

問題

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市の保健センターに勤務するB精神保健福祉士は、同僚の保健師から、「訪問に行っていると、家族も含めて、ストレスへの対処の仕方が分からない人がそれなりにいるんです。住民の皆さんにストレス対処についての正しい知識を知ってもらう必要があると思います」と聞いた。このため、センターとして一般住民向けにストレス対処に関する普及啓発用のパンフレットの作成に取り組むことにした。
次のうち、この取組の考え方として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
ユニバーサルデザイン
   2 .
第二次予防
   3 .
ハイリスクアプローチ
   4 .
支持的精神保健
   5 .
ポピュレーションアプローチ
( 第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問2 )
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この過去問の解説 (3件)

9

精神保健についての知識を広報する方法として、いくつかの方法が考えられます。どういった層に、どのようなやり方で広報を行うかに着目して、選択肢を検討していきましょう。ちなみに問題では、「一般住民向け」に「普及啓発用のパンフレットの配布」という方法を用いています。

選択肢1. ユニバーサルデザイン

適切ではありません。

ユニバーサルデザインとは、国籍、文化、言語、性別、能力といった個人の違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できることを意図されたデザインであり、それを実現するためのプロセスをいうとされています。

設問における考え方とは直接関係しません。

選択肢2. 第二次予防

適切ではありません。

第二次予防とは、予防医学における段階の一つを指します。

簡単に説明すると、

第一次予防では、疾病になっていない時期の健康増進・特異的予防

第二次予防では、すでに発生している疾病の早期発見・早期治療

第三次予防とは、疾病後の機能低下防止、治療・リハビリを指すとされています。

設問においては、広く一般住民向けを想定しているので、第一次予防に該当すると思われます。

選択肢3. ハイリスクアプローチ

適切ではありません。

ハイリスクアプローチとは、疾病を発症しやすい高リスクの個人を対象に行動変容を促すようにするアプローチで、第二次予防の役割を果たすとされます。

設問においては、広く一般住民向けを想定しているので適切な選択肢といえません。

選択肢4. 支持的精神保健

適切ではありません。

精神保健分野では、「積極的精神保健」「支持的精神保健」「総合的精神保健」の3つの側面に分けて考えられることがあります。

積極的精神保健一般地域住民が対象、支持的精神保健精神疾患にり患している人などが対象、総合的精神保健はそれら二つの統合を促す活動とされています。

設問においては、広く一般住民向けを想定しているので「積極的精神保健」に該当すると思われます。

選択肢5. ポピュレーションアプローチ

適切です。

ポピュレーションアプローチとは、集団に対して健康障害へのリスク因子の低下を図ることを目的に行われるアプローチ方法です。主として第一次予防の役割を担います。

設問においては、広く一般住民向けを想定している(第一次予防)ので、適切な選択肢といえます。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

精神保健においても、予防の考えは重要です。既に発症している患者の治療を早期に行う事はもちろんですが、発症を防止するための取組も必要となるため、それらのアプローチ方法も覚えておくと良いでしょう。

選択肢1. ユニバーサルデザイン

✕ ユニバーサルデザインとは、身体的な条件や年齢、国籍などに捉われず、誰もが使いやすく利用できる施設や道具などを設計する事を言います。本事例には当てはまりません。

選択肢2. 第二次予防

✕ 第二次予防とは、病気などを早期に発見し、発症している病気に対して早期治療を行う事でそれ以上の悪化を防ぐという意味合いを持っています。本設問では、まだ病気に至っていない人に対してアプローチを行おうとしているため、第二次予防の取組とは異なります。

選択肢3. ハイリスクアプローチ

✕ ハイリスクアプローチとは、病気に至るリスクを持っている人をスクリーニングし、そのリスクが高い人に対して生活習慣の変容などを促すアプローチ方法の事を言います。本設問における取組は、一般住民向けに行う事を想定しているため、病気に至るリスクが高い人に向けたアプローチではありません。

選択肢4. 支持的精神保健

✕ 支持的精神保健は、既に精神疾患を持っている人を対象に行われるものです。本設問における取組は一般住民に行う事を想定しているため、不適切です。

選択肢5. ポピュレーションアプローチ

〇 ポピュレーションアプローチとは、病気を発症するリスクの有無にかかわらず、集団に対してリスク要因を下げるためのアプローチを行い、病気の発症を防ぐ事を目的に行われる物です。本事例に当てはまる内容となっています。

0

精神保健の正しい知識をアプローチする取り組みは多くあります。ここでは、住民に対して、正しい知識を知ってもらうということを目的としていることがポイントです。

選択肢1. ユニバーサルデザイン

不適切です。ユニバーサルデザインとは、障害者や高齢者だけではなく、誰もが使いやすいもの・ことを指します。バリアフリーとの違いもおさえておきましょう。

選択肢2. 第二次予防

不適切です。第二次予防とは、早期発見・早期治療することを指しますので、パンフレットの作成のような普及啓発とは異なります。

選択肢3. ハイリスクアプローチ

不適切です。病気になる可能性の高い方にアプローチすることです。

選択肢4. 支持的精神保健

不適切です。支持的精神保健は、既に精神疾患を持つ方を対象とします。

選択肢5. ポピュレーションアプローチ

適切です。普及啓発のためのパンフレットの作成は、早期から健康管理についてアプローチしていると言えます。

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