精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問8
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、精神保健福祉士が行う権利擁護における発見機能として、適切なものを1つ選びなさい。
- 生活費の管理に課題を抱えるクライエントに対し、日常生活自立支援事業の活用を促す。
- 退院後に単身生活を控えているクライエントに対し、アパートの物件情報を提供する。
- ソーシャルワークの理念と組織・制度の問題を結び付けるために、クライエント集団と地域福祉政策とを結び付ける。
- 市民を対象とした精神保健福祉講座の運営を通して、精神障害に対する理解を求める。
- 長期入院にあるクライエントに対し、地域生活のイメージを描けるような働きかけを行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
権利擁護における機能とは一般に、介入機能、発見機能、仲介・調整機能、対決・代弁機能、変革機能をいうとされています。それぞれどのような場面を指すのか、イメージしながら学習するようにしましょう。
適切ではありません。「生活費の管理に課題を抱えるクライエントに対し、日常生活自立支援事業の活用を促す」は、仲介・調整機能と考えられます。
適切ではありません。「退院後に単身生活を控えているクライエントに対し、アパートの物件情報を提供する」は、仲介・調整機能と考えられます。
適切ではありません。「ソーシャルワークの理念と組織・制度の問題を結び付けるために、クライエント集団と地域福祉政策とを結び付ける」は、介入機能とされています。
適切ではありません。「市民を対象とした精神保健福祉講座の運営を通して、精神障害に対する理解を求める」は、変革機能と考えられます。
適切です。「長期入院にあるクライエントに対し、地域生活のイメージを描けるような働きかけを行う」は、発見機能と考えられます。「長期入院」という状況に課題を見つけ問題提起しています。
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02
「権利擁護における発見機能」ということが重要です。発見機能とは、クライエントが抱えている課題を発見することです。
不適切です。課題が具体的なクライエントに対して働きかけるので、権利擁護の「調整機能」と捉えることができます。
不適切です。既に退院後に単身生活を控えていることが決まっているようですので、発見機能とは言えません。
不適切です。権利擁護の「介入機能」と捉えることができます。
不適切です。クライエントの課題を発見しているわけではないので、発見機能とは言えません。
適切です。長期入院にあるクライエントは、地域がどのような状況なのか、どのような生活となるのか気づいていないことが多いです。そこに、働きかけを行うことは重要です。
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03
権利擁護における「発見機能」とは、クライエントが自覚していない課題やニーズを発見し、クライエント自身にそれを認識してもらう事を目的としています。また、発見機能の中には支援が必要であるクライエントを発見する事も含まれています。
✕ クライエントの抱える問題は既に明らかになっており、それを解決できる可能性のある制度も見つけられています。この内容は「調整機能」だと考えられます。
✕ クライエントの意向は決定しており、それに必要な情報提供を行っているため、この内容は「情報提供機能」と考えられます。
✕ 選択肢の内容は「介入機能」の説明となっています。
✕ 市民に対して精神障害への理解を求めるためにソーシャルワーカーが行動を起こしているため、「教育・啓発機能」と考えられます。
〇 クライエントは現在自分自身のニーズを自覚する事が出来ていない状態です。退院後の地域生活についてイメージできるよう働きかける事で、自分自身の課題やニーズなどを意識する事に繋がると考えられます。
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