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精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問9

問題

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Dさん(43歳、女性)は、ひきこもり経験を経て、一人暮らしをしながらU精神科クリニックに通院している。U精神科クリニックのE精神保健福祉士は、Dさんの今後の生活について継続して相談に乗っていた。最近Dさんは通院しておらず、気になったE精神保健福祉士が自宅を訪問してみると、Dさんは横になっており、右足首がギプスで固定されていた。Dさんは、「骨折して入院し、退院してから歩くには松葉づえが必要で、通院だけでなく買物もおっくうになっています」と話した。食卓の上には薬が入ったままの薬袋が幾つか置かれていた。E精神保健福祉士は現在の状況を踏まえ、連携する機関を考えた。
次のうち、連携する機関として、適切なものを2つ選びなさい。
   1 .
ひきこもり地域支援センター
   2 .
地域活動支援センター
   3 .
訪問看護ステーション
   4 .
精神科病院
   5 .
障害者相談支援事業所
( 第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問9 )
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この過去問の解説 (3件)

8

事例から「ひきこもり経験」のあるDさんが新たに「骨折」をして、生活に困っており、何らかの支援が必要ということが読み取れます。今の困りごとは何か、最優先課題は何かといったことを考えることにより、適切な連携機関を導き出すことができます。

選択肢1. ひきこもり地域支援センター

不適切です。Dさんは「ひきこもり経験を経て」とありますが、現在の課題は「骨折」であるため、今は不要と捉えることができます。

選択肢2. 地域活動支援センター

不適切です。Dさんの今の課題は社会との交流というよりも、「骨折」です。

選択肢3. 訪問看護ステーション

適切です。「歩くには松葉づえが必要」「食卓の上には薬が入ったままの薬袋が幾つか置かれていた」とあることから、健康管理や服薬管理等が必要と考えることができます。

選択肢4. 精神科病院

不適切です。現在は精神的な症状というよりも、骨折の症状が課題ですので、今は不要と捉えることができます。

選択肢5. 障害者相談支援事業所

適切です。精神科の疾病に加え、新たに骨折の症状により生活に不自由が生じていますので、障害者相談支援事業所と連携することは適切です。

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1

精神に障害がある方に対して、病院での入院が終了した後に住み慣れた地域での生活にスムーズに戻り、その地域での生活が定着するようサポートする事が重要とされています。

選択肢1. ひきこもり地域支援センター

✕ ひきこもり地域支援センターは、ひきこもり状態にある当事者や、その家族の相談支援を行う事を目的としています。Dさんはひきこもり経験はあるものの、現在は右足首の骨折が原因で松葉づえの生活となった事から外出出来ていない状態となっていると考えられます。そのため、現在はひきこもりの状態とは言えず、ひきこもり地域支援センターとの連携の必要はないと考えられます。

選択肢2. 地域活動支援センター

✕ 地域活動支援センターは、障害者等を通わせ、創作的活動または生産活動の機会の提供、社会との交流の促進を目的とした施設と定められています。現状、Dさんは右足首の骨折から外出が出来なくなっている状態であり、通所は困難と考えられます。また、現在の主訴としては社会交流や活動への参加より、外出できるようにするために怪我を治す事が先決と考えられます。

選択肢3. 訪問看護ステーション

〇 訪問看護ステーションは、主治医が交付する訪問看護指示書に基づき、自宅に訪問して看護を提供する場所です。

Dさんは服薬が適切にできておらず、加えて通院もきちんと行えていない事から、主治医に現状が伝わっていない可能性も十分に考えられます。訪問看護サービスを受ける事で、適切な服薬が出来る事に繋がったり、主治医への情報提供もできるようになると考えられ、連携期間として適切と考えられます。

選択肢4. 精神科病院

✕ 精神科病院は、精神障害者の治療を行うために、外来診療・入院などを受け入れる医療機関の事を言います。入院のベッド数は20床以上持っている事が条件として挙げられています。対して精神科クリニックは、入院のベッドが無い、または19床以下の医療機関であり、通院による治療が受けられる医療機関とされています。

本事例では、Dさんは既にU精神科クリニックにかかっており、E精神保健福祉士とも繋がりを持つ事が出来ています。精神面において入院加療が必要な状況とは読み取れないため、精神科病院との連携が必要とは言えません。

選択肢5. 障害者相談支援事業所

〇 障害者相談支援事業所は、障害を持つ人が生活するに当たっての困りごとについて相談する事が出来る場所です。相談ごとは多岐にわたりますが、専門職が在籍しているため、必要な制度に繋ぐ事も可能です。

Dさんは通院や買い物に支障を来しており、障害サービスの利用が必要な可能性もあります。障害者相談支援事業所との連携は適切と考えられます。

1

一人暮らしの通院患者(Dさん)が、最近になって通院が滞り、そのことが気になった精神科クリニック所属のE精神保健福祉士がDさんの自宅に訪問をした場面です。そこでDさんが話した内容、部屋の状況などから、E精神保健福祉士はなんらか支援が必要ではないか、と考えました。Dさんの状況と各選択肢の支援機関がなにを提供できるかをイメージしながら、解答するようにしましょう。

選択肢1. ひきこもり地域支援センター

適切ではありません。ひきこもり地域支援センターとは、ひきこもりに特化した専門的な第一次相談窓口としての機能を有するものとして、都道府県・指定都市に設置される機関です。ひきこもりの時期を経て、精神科クリニックにつながっているDさんが「第一次相談窓口」を利用したり、ひきこもり地域支援センターが提供する当事者の居場所を利用したりすることは、現在のニーズ(怪我、通院できない、服薬ができていない)とずれています。

選択肢2. 地域活動支援センター

適切ではありません。地域活動支援センターは、障害者等を通わせ、創作的活動又は生産活動の機会の提供、社会との交流の促進その他一定の便宜を供与する施設です。現在のDさんは、怪我により通院や服薬がままならない状態です。

選択肢3. 訪問看護ステーション

適切です。精神科訪問看護を受けると、服薬に関すること、主治医との連絡相談に関することがスムーズになることが期待できます。本人の状態を見て、身の回りのこと(掃除・片付けなど)のサポートも行われます。

選択肢4. 精神科病院

適切ではありません。Dさんは、すでに精神科クリニックの患者であり、精神科クリニックで対応できないような状況(精神症状の程度がひどく入院が必要と思われる状況)にあるとは、事例からは読み取れません。

選択肢5. 障害者相談支援事業所

適切です。「通院だけでなく買物もおっくうになっている」「食卓の上には薬が入ったままの薬袋が幾つか置かれていた」との記述から、精神状況がやや悪化していると推察されます。障害者相談支援事業所と連絡し、適切なアドバイスを求めたり、使えるサービスはないかなど検討することは重要です。

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