問題
(注)「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
精神保健福祉士が精神障害者の地域での生活のために、研修会を企画することは重要です。誰を対象にしているのか、何を目的とするのかということを理解した上で選択肢を選びます。
不適切です。精神疾患について民生委員に理解していただくことも重要ですが、今回は「生活上の困りごとを理解するため」とあります。
不適切です。法律について民生委員に理解していただくことも重要ですが、今回は「生活上の困りごとを理解するため」とあります。
不適切です。薬物療法の効果と副作用について民生委員に知っていただいて損はないですが、今回は「生活上の困りごとを理解するため」とありますので、不適切です。
不適切です。今回の目的は「精神障害者の生活上の困りごとを理解するため」とあります。民生委員は精神障害者ではない方の困りごとの相談にものるため、今回の主旨とは離れてしまいます。
適切です。民生委員に精神障害者の生活上の困りごとを理解していただくために、直接話し合いの機会を設けることは重要です。
地域で暮らす精神障害者にとって民生委員は身近な社会資源の一つです。また、行政機関に所属する精神保健福祉士は、精神保健福祉相談のほか、普及・啓発活動、研修・組織育成についても責任を負っています。
適切ではありません。「精神科医による精神疾患の病因と症状に関する講義」においても一部で当事者の生活の困り感について触れる可能性もありますが、あくまで傍論の一つとして触れられるに過ぎません。「精神障害者の生活上の困りごとを理解する」という企画の趣旨に沿ったものとはいえません。
適切ではありません。「行政職員による「精神保健福祉法」についての講義」では、当事者の生活の困り感について触れる可能性はほどんど感じません。「精神障害者の生活上の困りごとを理解する」という企画の趣旨に沿ったものとはいえません。
適切ではありません。「精神科医による薬物療法の効果と副作用についての講義」では、薬物療法の日常生活への影響について触れられたとしても、当事者の生活上の困り感の一部にとどまり、「精神障害者の生活上の困りごとを理解する」という企画の趣旨に沿ったものとはいえません。
適切ではありません。「民生委員の大変さを分かち合うグループワーク」は意義のある研修だと思われますが、民生委員の業務は多岐にわたり、「精神障害者の生活上の困りごとを理解する」という企画の趣旨に沿った内容とはならない可能性があります。
適切です。「精神障害者の生活上の困りごと」は本人が感じることを中心に考えられるべきであり、医療関係者や支援者の聞き取りや考察・推察よりも、より具体的・現実的、そして切実なものです。当事者との話合いによって、より精神障害者の地域での生活に理解が深まるものと考えられます。