精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問39 (地域福祉の理論と方法 問8)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問39(地域福祉の理論と方法 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、N市において地域福祉計画の策定を担当しているD職員(社会福祉士)が策定委員会での意見を踏まえて提案したニーズ把握の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
地域福祉計画の改定時期を迎えたN市では、その見直しに向け策定委員会で協議を行った。委員の一人から、「子育て世代に向けた施策や活動が十分ではない」という提起があった。また、これに呼応して、「子育て世代といっても、様々な環境で子育てをしている人がいる」「まずは子育て中の人の生の声を実際に聞いた方がよい」といった意見に賛同が集まった。Dは、こうした声を踏まえて、どのように多様な子育て世代のニーズを把握すれば良いかについて考え、最も有効と思われる方法を策定委員会に提案した。
  • N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー
  • 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー
  • 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析
  • 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会
  • 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査

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この過去問の解説 (2件)

01

地域福祉に関する計画策定にあたって注意すべきニーズ把握の方法について整理しておきましょう。

選択肢1. N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー

子育て支援課の職員へのインタビューでは、支援を利用していない親のニーズを把握することは困難です。

選択肢2. 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー

異なる世代や背景を持つ親たちにグループインタビューを行うことで、多様な子育てニーズを把握することができます。

選択肢3. 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析

利用者支援事業の相談記録を分析しても、利用していない人のニーズは明らかにならないでしょう。

選択肢4. 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会

特定の学校の保護者を対象にした座談会では、その学校以外の保護者のニーズがとらえることはできません。

選択肢5. 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査

保育所を利用している世帯を対象としたアンケートでは、保育所を利用していない人のニーズの把握はできません。

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02

地域福祉計画の改定にあたり、策定委員から出た意見を取り入れながら、必要な情報把握を行う事例です。情報把握を行うための、アンケート方法について知っておく必要があります。

選択肢1. N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー

✕ 子育て支援課の職員を対象としたインタビューでは、当事者の声をそのまま聴く事には繋がらないため、不適切です。

選択肢2. 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー

〇 子育て中の親と言っても子どもの年齢は様々であり、その子育て環境も異なります。策定委員会の意見でも「子育て中の人の生の声を聴いた方が良い」という意見が出ており、世代や環境等の異なる親たちを対象にグループインタビューを行う事は、適切な内容と言えます。

選択肢3. 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析

✕ 利用者支援事業とは「子育て家庭や妊産婦が、教育・保育施設や地域子ども・子育て支援事業、保健・医療・福祉等の関係機関を円滑に利用できるように、身近な場所での相談や情報提供、助言等必要な支援を行うとともに、関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくり等を行うもの」の事を言います。

策定委員会では「子育て中の人の生の声を聴くべき」という声が聞かれており、相談記録からの分析は策定委員会の意見を取り入れているとは言えず、不適切です。

選択肢4. 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会

✕ 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会では、その小学校の児童の保護者からしか意見を聞く事が出来ません。幅広い意見を集約するための方法として不適切です。

選択肢5. 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査

✕ 子育てを行っている人の中には、幼稚園に預けている人や、子どもを預けず自分の家で育てている人もいます。保育所を利用する年齢ではない子どもを育てている保護者も多いため、保育所を利用している全世帯にアンケートを行うだけでは十分な調査と言えず、適切な方法とは言えません。

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