精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問71 (保健医療サービス 問3)
問題文
「令和2(2020)年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に示された日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問71(保健医療サービス 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
「令和2(2020)年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に示された日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 国民医療費の総額は40兆円を超えている。
- 人口一人当たりの国民医療費は60万円を超えている。
- 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は、入院医療費の割合よりも高い。
- 国民医療費の財源に占める公費の割合は、保険料の割合よりも高い。
- 国民医療費に占める歯科診療医療費の割合は、入院外医療費の割合より高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
最近の国民医療費の規模や財源割合などの数値について整理しておきましょう。
国民医療費は2013年から40兆円を超え続けています。
人口一人当たりの医療費は約35万円です。65歳以上は、60万円を超えています。
入院医療費は約4割、薬局調剤医療費は約2割です。
医療費の財源割合で最も高いのは保険料です。
入院外医療費は約4割、歯科診療医療費は約1割です。
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02
国民医療費に関する統計は、国民に必要な医療を確保していくための基礎資料です。
我が国の医療保険制度・医療経済における重要な指標として、昭和29年度以降推計結果が公表されています。
正しい選択肢です。
令和2年度の国民医療費は42兆9,665億円とされています。
誤った選択肢です。
人口1人当たりの国民医療費は34万600円とされています。
誤った選択肢です。
診療種類別にみると
・医科診療医療費は30兆7,813億円(構成割合71.6%)、そのうち入院医療費は16兆3,353億円(同38.0%)
・入院外医療費は14兆4,460億円(同33.6%)
・歯科診療医療費は3兆22億円(同7.0%)
・薬局調剤医療費は7兆6,480億円(同17.8%)
・入院時食事・生活医療費は7,494億円(同1.7%)
・訪問看護医療費は3,254億円(同0.8%)
・療養費等は4,602億円(同1.1%)
となっています。
誤った選択肢です。
財源別に
・公費は16兆4,991億円(構成割合38.4%)
そのうち国庫は11兆245億円(同25.7%)、地方は5兆4,746億円(同12.7%)
・保険料は21兆2,641億円(同49.5%)
そのうち事業主は9兆1,483億円(同21.3%)、被保険者は12兆1,159億円(同28.2%)
となっています。
誤った選択肢です。
診療種類別にみると
・医科診療医療費は30兆7,813億円(構成割合71.6%)、そのうち入院医療費は16兆3,353億円(同38.0%)
・入院外医療費は14兆4,460億円(同33.6%)
・歯科診療医療費は3兆22億円(同7.0%)
・薬局調剤医療費は7兆6,480億円(同17.8%)
・入院時食事・生活医療費は7,494億円(同1.7%)
・訪問看護医療費は3,254億円(同0.8%)
・療養費等は4,602億円(同1.1%)
となっています。
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03
国民医療費は「当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したもの」の事を言います。この調査は毎年実施されているため、最新の結果やこれまでの傾向などをおさえておくと良いでしょう。
〇 国民医療費の総額は、42兆9665億円となっています。
✕ 人口一人当たりの国民医療費は34万600円になっています。
✕ 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は17.8%なのに対し、入院医療費の38.0%となっており、入院医療費の割合の方が高くなっています。
✕ 国民医療費の財源に占める公費の割合は、38.4%となっています。それに対して保険料は49.5%となっているため、保険料の割合の方が高いです。
✕ 国民医療費に占める歯科診療医療費の割合は7.0%となっています。対して入院外医療費は33.6%となっているため、入院外医療費の割合の方が高いです。
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