精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問90 (精神疾患とその治療 問7)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問90(精神疾患とその治療 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、注意欠如・多動症(ADHD)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。
  • 身体に対する著しい認知の歪(ゆが)みを認める。
  • 非言語的コミュニケーションが苦手である。
  • 自分の考えが抜き取られるように感じる。
  • 課題や活動を順序立てて行うことが困難である。

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この過去問の解説 (2件)

01

注意欠陥・多動性障害の症状は、大きく分けて3つあり、下記の通りとなります。

①不注意:重要な内容でも期限を守れない、忘れ物を繰り返す、予定を守れない等

②多動性:一つの所にじっとしていられない、手足をそわそわと繰り返す等

③衝動性:順番を待つことが出来ない、すぐにイライラしてしまう、しゃべり続けてしまう等

 

以上の事を踏まえた上で、本設問を解いていきましょう。

選択肢1. 爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。

✕ 選択肢の内容は、注意欠陥・多動性障害の症状ではありません。選択肢の内容は、双極性障害などで見られる症状の一つです。

選択肢2. 身体に対する著しい認知の歪(ゆが)みを認める。

✕ 選択肢の内容は、注意欠陥・多動性障害の症状ではありません。選択肢の内容は、醜形恐怖症などで見られる症状の一つです。

選択肢3. 非言語的コミュニケーションが苦手である。

✕ 選択肢の内容は、注意欠陥・多動性障害の症状ではありません。選択肢の内容は、自閉症スペクトラム障害などで見られる症状の一つです。

選択肢4. 自分の考えが抜き取られるように感じる。

✕ 選択肢の内容は、注意欠陥・多動性障害の症状ではありません。選択肢の内容は、統合失調症などで見られる思考奪取の説明です。

選択肢5. 課題や活動を順序立てて行うことが困難である。

〇 選択肢の内容は、注意欠陥・多動性障害の不注意症状に含まれる内容です。

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02

注意欠如・多動症(ADHD)とは

 

・発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難(不注意

・順序立てて行動することが苦手(衝動性

・落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難(多動性

である、などといった特徴が持続的に認められ、そのために日常生活に困難が起こっている状態をいいます。

 

12歳以前からこれらの行動特徴がみられ、学校、家庭、職場などさまざまな場面で困難がみられます。

選択肢1. 爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。

正しくありません。


「爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。」は、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴的な症状とされていません。

選択肢2. 身体に対する著しい認知の歪(ゆが)みを認める。

正しくありません。

 

身体に対する著しい認知の歪(ゆが)みを認める。」は、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴的な症状とされていません。

選択肢3. 非言語的コミュニケーションが苦手である。

正しくありません。

 

非言語的コミュニケーションが苦手である。」は、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴的な症状とされていません。

選択肢4. 自分の考えが抜き取られるように感じる。

正しくありません。

 

自分の考えが抜き取られるように感じる。」は、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴的な症状とされていません。

選択肢5. 課題や活動を順序立てて行うことが困難である。

正しいです。

 

課題や活動を順序立てて行うことが困難である。」は、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴的な症状とされます。

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