精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問98 (精神保健の課題と支援 問5)
問題文
災害時の精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問98(精神保健の課題と支援 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
災害時の精神保健に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- デブリーフィングは、災害時に備えた福祉施設での避難訓練である。
- 急性ストレス障害(ASD)は、災害発生後1か月以上が経過してから初めて被災者に現れる精神症状である。
- DPATは、厚生労働省に設置する災害時の情報センターである。
- サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)は、重大な危機的出来事にあったばかりで苦しんでいる人びとへの人道的、支持的、かつ実際的な支援である。
- トリアージは、災害時の精神科医による精神療法である。
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この過去問の解説 (2件)
01
日本は災害大国です。そのため、平時から有事に備えて制度や社会資源が準備されています。災害に関連する単語の意味をおさえておく必要があります。
✕ デブリーフィングとは、災害を経験した人に対して行う急性期の支援方法の事を言います。
✕ 急性ストレス症状は、災害などにより強いストレスを受けた事をきっかけに発症しますが、ストレスを受けてから1か月未満で治まるとされています。1か月以上その症状が続く場合は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されます。
✕ DPATとは「自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害の後に被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチーム」の事を言います。
DPATは都道府県や政令指定都市によって組織され、緊急時に対応できるようにしています。
〇 選択肢の通りです。サイコロジカル・ファーストエイドの基本的な活動原則は、「見る」「聞く」「つなぐ」の3つであり、専門家だけではなく、一般の人でも提供できる事が特徴です。
✕ トリアージは、災害時など同時に負傷者が発生した際に、負傷者の重症度や緊急度などを確認し、治療の優先順位をつける事を言います。
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02
災害時の精神保健に関する用語の定義が問われています。
問題中に登場する用語のほか、
・DHEAT(災害時健康危機管理支援)
・DMAT(災害派遣医療チーム)
・DWAT(災害派遣福祉チーム)
などの内容も確認しておきましょう。
正しくありません。
「デブリーフィング」とは、医療用語での意味合いにおいては
「つらい経験をしたあとで、それらについて話し合うことで克服する療法」
を指します。
正しくありません。
急性ストレス障害(ASD)は、災害等の発生後表れる重度のストレス反応で1か月未満でおさまるのが一般的とされています。
1か月以上続く場合は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されることがあります。
正しくありません。
DPATは、自然災害等の後、被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームのことです。
正しいです。記述の通りです。
心理的応急措置と日本語訳されています。
正しくありません。
トリアージとは、多くの傷病者が発生している状況において、その緊急度や重症度に応じた優先度を決めることを指します。
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