精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問99 (精神保健の課題と支援 問6)

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問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問99(精神保健の課題と支援 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

N市では、保健指導としてアルコール関連問題のスクリーニング調査と簡易的な面接指導を行う計画を立てている。次のうち、上記計画で使用するスクリーニングテストとして、適切なものを1つ選びなさい。
  • AUDIT
  • GHQ
  • SDS
  • CES-D
  • BDI

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この過去問の解説 (2件)

01

精神症状の有無や重症度などを測定する際に、様々な種類のスクリーニングテストが使用されます。ただし、スクリーニングテストは、医師が患者を診断する上での補助的な役割を担うものとして捉え、確定診断をではない事を理解しておく必要があります。

選択肢1. AUDIT

〇 AUDITはWHOによって開発された問題飲酒者のスクリーニングテストで、多くの国々で飲酒問題の早期発見・早期介入のツールとして使われています。

本設問は、アルコール関連問題のスクリーニング調査を行う事を目的に使用するスクリーニングテストを選ぶ問題のため、適切なものです。

選択肢2. GHQ

✕ GHQは、精神健康調査票と言い、神経症者の症状把握や評価・発見に有効なスクリーニングテストの事を言います。GHQは本設問の計画の趣旨に合致しないため、不適切です。

選択肢3. SDS

✕ SDSは、自己評価式抑うつ性尺度と言い、患者自身が感じている抑うつ症状の自己チェックを行う事が出来るものを言います。SDSは本設問の計画の趣旨に合致しないため、不適切です。

選択肢4. CES-D

✕ CES-Dは、うつ病自己評価尺度と言い、うつ病の症状の強さを測定するために使用されるものです。CES-Dは本設問の計画の趣旨に合致しないため、不適切です。

選択肢5. BDI

✕ BDIとは、ベック抑うつ質問票と言い、抑うつ症状の有無やその重症度を知るために使用されるものです。BDIは本設問の計画の趣旨に合致しないため、不適切です。

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02

保健指導におけるアルコール使用障害スクリーニングとして利用されるものは、AUDITと呼ばれています。

 

WHOが作成した問題飲酒者のスクリーニングテストで、過去1年間の飲酒に関する10の質問で構成されています。

 

その結果に基づき、 飲酒行動の問題の程度を評価し、結果に応じて減酒支援(ブリーフインターベンション)が行われます。

選択肢1. AUDIT

適切です。

 

保健指導におけるアルコール使用障害スクリーニングとして利用されるものは、AUDITと呼ばれています。

 

WHOが作成した問題飲酒者のスクリーニングテストで、過去1年間の飲酒に関する10の質問で構成されています。

 

その結果に基づき、 飲酒行動の問題の程度を評価し、結果に応じて減酒支援(ブリーフインターベンション)が行われます。

選択肢2. GHQ

適切ではありません。

 

GHQは、精神医学の分野での研究や一般医療設定でのスクリーニングにおいて、神経症的な症状や一般的な精神的健康問題が対象です。

選択肢3. SDS

適切ではありません。

 

SDSは、抑うつ性自己評価尺度と訳され、簡便に抑うつに関するさまざまな症状の把握ができるツールです。

選択肢4. CES-D

適切ではありません。

 

CES-Dは、一般人におけるうつ病の発見を目的として、米国国立精神保健研究所(NIMH)において開発されたスクリーニングテストです。

選択肢5. BDI

適切ではありません。

 

BDIは、ベック抑うつ質問票と訳され、抑うつの程度を測定する尺度の代表的なものの1つです。

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