精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問100 (精神保健の課題と支援 問7)

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問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問100(精神保健の課題と支援 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、薬物を社会規範から逸脱した目的や方法で自己摂取することを指す概念として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 依存
  • 離脱
  • 中毒
  • 乱用
  • 耐性

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この過去問の解説 (2件)

01

薬物関係の用語の定義について問う問題です。

 

薬物乱用・薬物中毒・薬物依存は、同じような意味で使われることが多いですが、それぞれ意味は異なります。

 

一度、整理して覚えるようにしましょう。

選択肢1. 依存

正しくありません。

 

依存は、乱用を繰り返した結果、自己をコントロールすることができず、やめられない状態を指します。

選択肢2. 離脱

正しくありません。

 

離脱は、薬物等が摂取できない状況下で、手の震えや幻覚・意識障害などの「振戦せん妄」が引き起こされる状態です。

選択肢3. 中毒

正しくありません。

 

中毒は、急性中毒と慢性中毒の二つに分けられます。

 

急性中毒は、乱用による薬物の直接的薬理作用の結果、意識不明の状態になるなど生命の危機がある状態をいいます。

 

慢性中毒は、薬物依存に陥っている人がさらに乱用を繰り返した結果として発生する慢性的状態をいいます。

選択肢4. 乱用

正しいです。

 

乱用とは、薬物を社会規範から逸脱した目的や方法で自己摂取することです。

選択肢5. 耐性

正しくありません。

 

耐性とは、薬物等を反復して摂取することにより、最初は著明な効果があったものが、同じ効果を得るために使用量を増加しなくてはならなくなる現象をいいます。

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02

選択肢に登場する単語は、相談援助業務の中でも頻繁に使用されるものです。単語の意味を理解しておきましょう。

選択肢1. 依存

✕ 依存とは、特定の何かに心を奪われ、やめたくてもやめられない状態に陥る事を言います。

選択肢2. 離脱

✕ 離脱とは、薬物やアルコールなどを中止したり減量する事で生じる、身体的・精神的な変化の事を言います。

選択肢3. 中毒

✕ 中毒は、アルコールや薬物等が体に入る事で生じる有害作用の事を言います。

選択肢4. 乱用

〇 乱用は「薬物を社会規範から逸脱した目的や方法で自己摂取することを指す概念」の事を言います。

選択肢5. 耐性

✕ 耐性とは、治療のために使用する薬物などに慣れ、抵抗力を持った事で効果が無くなる事を言います。

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