精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問103 (精神保健の課題と支援 問10)
問題文
P県に採用されたF精神保健福祉士は、児童・思春期の精神保健相談、各種依存症に関する相談や支援、市町村の障害者保健福祉施策に対する技術的援助、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務等を行う機関に配属された。
次のうち、F精神保健福祉士が配属された機関として、正しいものを1つ選びなさい。
次のうち、F精神保健福祉士が配属された機関として、正しいものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問103(精神保健の課題と支援 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
P県に採用されたF精神保健福祉士は、児童・思春期の精神保健相談、各種依存症に関する相談や支援、市町村の障害者保健福祉施策に対する技術的援助、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務等を行う機関に配属された。
次のうち、F精神保健福祉士が配属された機関として、正しいものを1つ選びなさい。
次のうち、F精神保健福祉士が配属された機関として、正しいものを1つ選びなさい。
- 児童相談所
- 障害者更生相談所
- 精神保健福祉センター
- 保健所
- 県立精神科病院
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この過去問の解説 (2件)
01
本設問は、精神保健福祉に関する機関の業務内容を問う内容となっています。選択肢に挙げられている機関の機能と役割とあわせて、設置義務や根拠法なども覚えておくと良いでしょう。
✕ 児童相談所は、児童福祉法に基づき家庭からの育児相談や、児童の身体に危険性が及ぶ可能性が高い時に一時保護を行う等の機能を有しています。本設問に挙げられている役割の中では、児童の精神保健相談に関わる事はありますが、それ以外の役割は担っていません。
✕ 障害者更生相談所は、18歳以上の障害者を対象として、医師やソーシャルワーカー、心理判定員・職能判定員などが、専門的立場からいろいろな相談に応じるとともに、自立支援医療や補装具に関する判定などを行う役割を担っています。
本設問に挙げられている、依存症に関する相談支援や児童・思春期の精神保健相談等は役割として担っていません。
〇 精神保健福祉センターは、精神保健福祉法第6条に規定があり、精神保健に関する相談援助や知識の普及、調査研究など幅広い業務に対応しています。
本設問に挙げられている内容も、精神保健福祉センターの役割に含まれているため適切な選択肢です。
✕ 保健所は、地域保健法第5条に規定される機関であり、都道府県・指定都市・中核市・政令指定都市・特別区に設置されるものです。
保健所では、地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項や、精神保健に関する事項を業務として扱っているため、精神保健相談や依存症に関する相談支援は業務に含まれますが、市町村の障害者保健福祉施策に対する技術的援助、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務は役割として含まれないため、不適切です。
✕ 精神科病院は、精神疾患がある方の通院・入院治療等を行う場所の事を言います。患者の相談援助も行うため、児童・思春期の精神保健相談や、各種依存症に関する相談や支援は行いますが、市町村の障害者保健福祉施策に対する技術的援助、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務等は業務に含まれておらず、不適切です。
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02
選択肢に示された各機関の意義・役割について、十分に理解しておきましょう。
正しくありません。
各都道府県及び政令指定都市に設けられる児童福祉の専門機関です。
・児童に関する様々な問題について、家庭や学校などからの相談対応
・児童及びその家庭につき、必要な調査並びに医学的、心理学的、教育学的、社会学的及び精神保健上の判定
・児童の一次保護
などが主な業務内容になります。
正しくありません。
障害者更生相談所には、身体障害者更生相談所と知的障害者更生相談所の二種類があります。
身体障害者更生相談所は
・身体障害者に関する専門的な知識及び技術を必要とする相談及び指導業務
・身体障害者の医学的、心理学的及び職能的判定並びに補装具の処方及び適合判定業務
・市町村が行う援護の実施に関し、市町村に対する専門的な技術的援助 など
知的障害者更生相談所は
・知的障害者に関する専門的な知識及び技術を必要とする相談及び指導業務
・知的障害者の医学的、心理学的及び職能的判定業務
・市町村が行う援護の実施に関し、市町村に対する専門的な技術的援助 など
を業務とする専門機関です。
正しいです。
精神保健福祉センターの業務は
・企画立案、技術指導及び技術援助、教育研修、普及啓発、調査研究、資料の収集、分析及び提供
・精神保健福祉相談
・組織の育成、精神医療審査会の審査に関する事務
・精神障害者通院公費負担及び精神障害者保健福祉手帳の判定
などに大別されます。
正しくありません。
保健所は、地域精神保健福祉の中核的な役割を果たす機関です。
・市町村に対する支援
・相談支援
・地域生活支援
・人材育成
・精神保健福祉に関する普及啓発
・当事者団体等の育成・支援
などを業務とします。
ただし、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務等は行いません。
正しくありません。
県立精神科病院は、市町村の障害者保健福祉施策に対する技術的援助、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務等は行いません。
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