精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問125 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問7)
問題文
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問125(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- 構成員同士の良好な関係性を保つため、率直な意見表明は控える。
- 利用者の意向を尊重するため、利用者参加を原則とする。
- 多様なニーズに対応するため、構成員の役割分担を明確化する。
- 構成員の対等性を重視するため、チームリーダーは見守りに徹する。
- 秘密保持を厳守するため、日常的なコミュニケーションは控える。
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この過去問の解説 (3件)
01
精神科医療機関に入院していた利用者が退院する際、地域に戻る事が少なくありません。地域生活にスムーズに移行できるよう、医療機関内の専門職がチームとなり、利用者の持つ不安や生活に対する希望を聞く事は重要な事です。利用者の持つ不安の解消や希望を叶える事は、一人で行う事が難しいため、利用者とともに医療機関の専門職も関わる事が大切です。
✕ 精神科医療機関における退院に向けたチームアプローチにおいては、利用者のより良い生活のため、自身の専門的見地から意見を述べる必要があります。その際に他の構成員と意見がぶつかってしまう事もありますが、お互いの立場を尊重した上で調整を図る事が大切です。
〇 退院に向けて話し合いを行う場合は、可能な限り利用者が参加する事が原則となります。退院後に生活を送るのは利用者自身であり、その本人が望む生活がどのようなものか、より具体的に知るためにも利用者参加は重要な事と言えます。
〇 利用者自身が退院するに当たっては、様々な不安や希望を持っている可能性があります。不安の解消や利用者の希望を叶えるために、退院支援チームの構成員の専門性を活かして役割分担をしておく事で、それぞれの強みを活かした支援が可能となります。
✕ チームリーダーは、構成員が意見を言いやすいように調整を行う必要があります。意見が少ない場合などは、チームメンバーから意見を引き出せるよう働きかけるなどの役割があるため、見守りに徹していてはいけません。
✕ 個人情報保護の観点から、利用者の情報を日常的に話す事は控えなければいけませんが、日常的なコミュニケーションを控える必要はありません。
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02
精神科医療機関における退院に向けたチームアプローチは、近年、医師などチームリーダーを中心としてものではなく、当事者を中心に公平な立場の多職種で行うことが主流になりつつあるといわれています。
それぞれの分野の専門知識、専門職の役割を一定程度お互いに理解するもの同士でチームアプローチを行うことで、当事者に対する多角的な情報収集や支援方針の検討を行うことができ、ひいてはスタッフの負担軽減にもつながると思われます。
適切ではありません。
構成員同士は公平な立場で、利用者の支援について検討すべきです。
「構成員同士の良好な関係性を保つため、率直な意見表明は控える。」のは利用者のための行動ではありません。
適切です。
医師などのチームリーダーや専門職が主導するのではなく、あくまで利用者の意見・意向を中心に支援が組み立てられるべきであり、やむ得ない状況を除いて、利用者が参加することが望ましいです。
適切です。
多職種の集まりとして、ある程度職種で役割が決まる場合もあるかとは思いますが、多様なニーズに対応するためにも、チーム内で役割が明確化されるべきです。
適切ではありません。
構成員の対等性を重視することは、非常に重要なことかと思います。
しかし、チームリーダーが見守りに徹してしまうと、議論を喚起したり、問題提起したり、異なる方法を提案したりなどすることのできないことになってしまいます。
対等性は担保しつつも、チームリーダーにはチームを有機的なものにする努力が求められます。
適切ではありません。
各専門職には、秘密保持義務が法定されていますし、倫理上も当然秘密保持は守らなければいけません。
利用者の秘密保持を念頭に置いた上で、日常のコミュニケーションをとるのは、何の問題もありません。
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03
利用者の退院に向けたチームアプローチでは、さまざまな職種が関わり、本人の意向に沿った本人のための支援を検討することが重要です。
不適切です。率直に意見を出し合うことが重要です。
適切です。利用者の意向に沿った支援を検討するためにも、利用者の参加は重要です。
適切です。精神科医療機関では、医師、看護師、作業療法士などさまざまな職種が利用者に関わっています。有効なアプローチをするために、それぞれの役割を明確にすることは重要です。
不適切です。チームリーダーも構成員の一人ですので、見守りに徹することは不適切です。
不適切です。秘密保持を厳守することは重要ですが、日常的なコミュニケーションを控えることには繋がりません。
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