精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問126 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問8)
問題文
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問126(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
- 地域移行に向けた外泊訓練の効果について検証する。
- 利用可能な福祉サービス事業所の状況を把握する。
- 一人暮らしに向けた支援体制をつくる。
- 新たなニーズが生じた際に支援できるよう地域のネットワークを確認する。
- 精神障害者保健福祉手帳取得で活用できるサービスの拡充を検討する。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会リハビリテーションは、社会生活力を高める事を目的としたプロセスの事を言います。社会生活力とは「様々な社会的な状況の中で、自分のニーズを満たし、一人ひとりに可能な最も豊かな社会参加を実現する権利を行使する力」を意味する言葉です。
社会リハビリテーションのプロセスはソーシャルワークの展開過程と同様であり「クライエントとの出会い」→「インテーク」→「アセスメント」→「プランニング」→「インターベンション」→「モニタリング」→「エバリュエーション」→「ターミネーション」と続きます。モニタリングを実施した結果、必要があれば再度アセスメント段階に戻り、同様の過程を繰り返す事となります。
✕ 選択肢の内容は外泊訓練を既に終え、効果測定の段階に入っているため「エバリュエーション」の段階にあたります。
〇 クライエントが実際に社会生活を行う際に必要と考えられる福祉サービスは、計画に位置付ける必要があります。プランニング前に行う情報収集であるため、アセスメント段階で実施している内容と言えます。
✕ 一人暮らしに向けた支援体制を作る事は、クライエントが実際に生活する環境について調整を行っているので「インターベンション」の段階であると考えられます。
✕ 選択肢には「新たなニーズが生じた際に」とあるため、現時点でクライエントから新たなニーズの出現を確認した訳ではありません。そのため、アセスメントはまだ行われていないと考えられます。
✕ 精神障害者保健福祉手帳取得によって活用できるサービスを利用する場合、計画書へ位置づける必要があります。そのため、選択肢の内容は「プランニング」段階の内容であると言えます。
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02
「社会リハビリテーション」とは、1968年に国連で採択された定義によると
「障害者が家庭、地域社会、職業上の要求に適応できるように援助したり、全体的リハビリテーションの過程を妨げる経済的・社会的な負担を軽減し、障害者を社会に統合または再統合することを目的としたリハビリテーション過程の1つである。」
とされています。
また、本問では「アセスメント」として正しいものは、どれかとの聞き方をされており、社会リハビリテーションの範囲に入るものであってもの「アセスメント」でなければ、正解となりません。
正しくありません。
「地域移行に向けた外泊訓練の効果について検証する。」の前段階で「アセスメント」はすでに終了しているはずです。
「効果について検証」は「エバリューション」にあたると思われます。
正しいです。
支援にあたって情報を収集し、課題を把握する「アセスメント」です。
正しくありません。
「一人暮らしに向けた支援体制をつくる。」の前段階で「アセスメント」はすでに終了しているはずです。
「一人暮らしに向けた支援体制をつくる。」は、「プランニング」「インターベンション」です。
正しくありません。
「新たなニーズが生じた際に」との文言から、現段階のニーズとは考えられません。
「アセスメント」は、現段階・現実のニーズに応じてされるべきものと考えます。
正しくありません。
「精神障害者保健福祉手帳取得で活用できるサービスの拡充を検討する。」の前段階で「アセスメント」はすでに終了しているはずです。
「精神障害者保健福祉手帳取得で活用できるサービスの拡充を検討する。」は「プランニング」にあたると考えます。
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03
社会リハビリテーションの「アセスメント」とされていることがポイントです。選択肢はどれも当事者の支援に重要なことではありますが、この中から「アセスメント」と考えられるものを選ぶ必要があります。
不適切です。効果の検証ですので、エバリュエーションと考えることができます。
適切です。利用可能な福祉サービス事業所の状況を把握することはアセスメントと言えます。
不適切です。支援体制をつくることは、アセスメントではありません。
不適切です。「新たなニーズが生じた際に」とあるので、アセスメントではありません。
不適切です。サービスの拡充を検討することは、アセスメントではありません。
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