精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問54 (障害者福祉 問3)

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問題

精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問54(障害者福祉 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、Aさんの状況にあてはまる、「精神保健福祉法」に基づく入院形態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
統合失調症のAさん(40歳)は、この1週間で絶え間ない幻聴と、常に誰かに監視されているという妄想がひどくなってきた。さらに盗聴器を探して家具を壊すなどの行為が始まったため、同居する母親に付き添われ、かかりつけのB精神科病院を受診した。精神保健指定医であるC医師は診察の結果、入院治療を要すると判断し、Aさんにその旨を説明したが、Aさんはおびえた様子で意味不明な独語を繰り返すのみで、応答は得られなかった。C医師はAさんが入院治療の必要性について納得できるよう丁寧に説明を重ねたが、やはり入院についての同意を得ることはできず、また、症状の緩和も見られなかったため、やむを得ず母親の同意によって即日入院してもらうことになった。
(注)「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
  • 措置入院
  • 緊急措置入院
  • 医療保護入院
  • 任意入院
  • 応急入院

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、精神保健福祉法に基づく入院形態について問われています。入院形態は措置入院/緊急措置入院、医療保護入院、応急入院、任意入院に分けられています。違いについてしっかり把握するようにしましょう。

選択肢1. 措置入院

不適切。
措置入院とは、自傷他害の恐れがある場合に行われるものです。

 

選択肢2. 緊急措置入院

不適切。
緊急措置入院とは、措置入院の要件に該当し、なおかつ急速な入院の必要性が条件となります。

 

選択肢3. 医療保護入院

設問の通り。

医療保護入院とは、医療と保護のために入院の必要があると診断された場合に対象となります。本人から入院に対しての同意が得られれない場合に「家族等の同意」を得て行うものです。

 

選択肢4. 任意入院

不適切。
任意入院とは、本人が入院に同意して行われるものです。

 

選択肢5. 応急入院

不適切。
応急入院とは、医療と保護のために入院の必要があり、急速を要する場合に行われるものです。

 

まとめ

ちなみに、精神科入院で最も多いのが任意入院となっています。次に多いのが医療保護入院となっています。

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