精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問83 (社会福祉調査の基礎 問5)
問題文
A介護老人福祉施設では、夜間の睡眠時間を十分に確保できていない利用者Bさんへの対応が課題となっていた。検討の結果、日中の水分摂取量が要因のひとつとして取り上げられ、1か月間データを取って調べることとなった。Bさんの日中の水分摂取量(ml)と夜間の睡眠時間(分)の関係を見るときに用いる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問83(社会福祉調査の基礎 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
A介護老人福祉施設では、夜間の睡眠時間を十分に確保できていない利用者Bさんへの対応が課題となっていた。検討の結果、日中の水分摂取量が要因のひとつとして取り上げられ、1か月間データを取って調べることとなった。Bさんの日中の水分摂取量(ml)と夜間の睡眠時間(分)の関係を見るときに用いる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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t検定
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カイ2乗検定
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散布図
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箱ひげ図
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度数分布表
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題のように様々な分析方法が問われることがあります。大まかに分析方法を覚えておくことで、問題を解くことができます。
不適切。
t検定とは、2つのサンプルの平均値を比較する際に、統計的に意味のある差があるのかを確認するための分析手法です。
不適切。
カイ2乗検定とは、この検定は2つの「質的変数」が独立であるか、関連があるかを確かめるために行います。質的変数とは、性別、職業等、数や量で測れない変数のことをいいます。
設問の通り。
散布図とは、2つの関係性を見ただけで分かるものです。2つの量に関係があるかどうかをみるグラフとなります。
不適切。
箱ひげ図とは、データのばらつきを示すのに利用されるものもなります。
不適切。
度数分布表とは、各階級に属するものの個数がどのように散らばっているかを示す表となります。
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02
データの分析方法については様々な方法がありますので、整理しておきましょう。
t検定は、2つのグループを調べて、有意差があるかを調べる方法です。Bさんの1人しかいないので適当とはいえません。
カイ2乗検定は、定性的データについて調べるものです。水分摂取量と夜間の睡眠時間は定量的データです。
水分摂取量と夜間の睡眠時間は連続した数値をもつ定量的データであり、散布図を使用することが可能です。
箱ひげ図では、関係性を調べることはできません。
度数分布表は、収集したデータをそのまま集計したものです。関連性を調べることはできません。
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03
統計の方法について確認しておきましょう。
誤り
t検定は2つのグループの平均値に有意な差があるかを確かめる方法です。この設問では、Bさん一人のデータなので不適切です。
誤り
カイ2乗検定では質的データを使用します。本設問のBさんの水分摂取量、睡眠時間は量的データであり、不適切です。
正しい
散布図は、2つの変数がどのような関係にあるかを示す図であり、適当です。
誤り
箱ひげ図は、データのばらつきを視覚的に表す図です。データの関係性を図ることはできないため、不適切です。
誤り
度数分布表は、1つの変数について、それぞれのカテゴリー(階級)に当てはまる度数をまとめるものです。2つの変数の関連性をはかることはできないため不適切です。
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