精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問86 (精神医学と精神医療 問2)

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問題

精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問86(精神医学と精神医療 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

神経性無食欲症に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • 身体に対する認知のゆがみがある。
  • 甲状腺機能が亢進(こうしん)する。
  • 無月経となる。
  • 性差では男性に多い。
  • 身体的活動が低下する。

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この過去問の解説 (2件)

01

神経性無食欲症とは、神経性やせ症とも呼ばれ、体重の増加や肥満に対し強い恐怖を持ち、標準の下限を下回る体重でありながら、体重減少のための行動が継続されている状態を指します。

低体重に対する深刻な状況の認識の欠如、自身の体重や見た目に関する認知の歪みが影響しています。

選択肢1. 身体に対する認知のゆがみがある。

体重が急激に減少していても、太っていると誤認してしまうことが、神経性無食欲症の中心的な症状です。

選択肢2. 甲状腺機能が亢進(こうしん)する。

神経性無食欲症では、飢餓状態への適応のため、甲状腺機能はむしろ低下します。

選択肢3. 無月経となる。

女性の場合、栄養不足や体重減少により、無月経になる例が多く見られます。

選択肢4. 性差では男性に多い。

男性より圧倒的に女性が多く、特に思春期から成人期早期の女性に多く見られます。

選択肢5. 身体的活動が低下する。

多くの患者では、体重を減らすための過剰な運動が見られるため、身体的活動は増加する傾向があります。

まとめ

神経性無食欲症は、自身の体型に関するコンプレックスだけでなく、外見以外の自己評価の低さなども原因となります。

治療には心身両面からのアプローチが必要です。

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02

神経性無食欲症は、摂食行動の障害となって現れる精神障害とされています。

心理的要因・社会的要因・生物学的要因によって生じるとされています。

 

その主な合併症は

・極度の体重減少

・無月経

・抑うつ

・強迫的思考

・強いこだわり

・自傷行為

・活動性の上昇、易怒性、睡眠障害

・低血圧

などとされています。

選択肢1. 身体に対する認知のゆがみがある。

正しいです。

 

「身体に対する認知のゆがみがある」は神経性無食欲症の症状の一つです。

選択肢2. 甲状腺機能が亢進(こうしん)する。

正しくありません。

 

「甲状腺機能低下症」神経性無食欲症の症状の一つとされています。

 

 

選択肢3. 無月経となる。

正しいです。

 

「無月経」は神経性無食欲症の症状の一つとされています。

 

 

選択肢4. 性差では男性に多い。

正しくありません。

 

女性に多いとされています。

選択肢5. 身体的活動が低下する。

正しくありません。

 

「活動性の上昇」神経性無食欲症の症状の一つとされています。

 

 

参考になった数3