精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問102 (現代の精神保健の課題と支援 問9)

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問題

精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問102(現代の精神保健の課題と支援 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

保健師に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 児童相談所には、保健師の配置が必須である。
  • 保健所の所長は、保健師でなければならない。
  • 保健師の資格は、地域保健法で定められている。
  • 労働者数50人以上の事業場では、保健師を選任しなければならない。
  • 看護師国家試験に合格しなくても、保健師になることができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

保健師は看護師と異なり、地域住民の保健指導や健康管理、乳幼児検診などが主な仕事になります。

業務の種類としては、地域の保健所や市役所に勤務する「行政保健師」、企業の医務室などで働く「産業保健師」、学校に勤務する「学校保健師」などが一般的です。

ソーシャルワーク(社会福祉)と近しい存在であるため、出題されることも多く見られます。

選択肢1. 児童相談所には、保健師の配置が必須である。

正確には、すべての児童相談所に医師または保健師の配置が義務付けられています。

2022年(令和4年)の法改正によって義務化されました。

選択肢2. 保健所の所長は、保健師でなければならない。

保健所長の資格要件に関しては、地域保健法第4条2項1号に「厚生労働大臣が、公衆衛生行政に必要な医学に関する専門的知識に関し医師と同等以上の知識を有すると認めた者」と記載があり、保健師に限定されてはいません。


 

選択肢3. 保健師の資格は、地域保健法で定められている。

保健師助産師看護師法第7条で、「保健師になろうとする者は、保健師国家試験及び看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない」と定められています。地域保健法ではありません。

選択肢4. 労働者数50人以上の事業場では、保健師を選任しなければならない。

労働者数が常時50人以上の事業場では産業医や衛生管理者の選任が必須ですが、衛生管理者は保健師以外でも可能です。

選択肢5. 看護師国家試験に合格しなくても、保健師になることができる。

保健師助産師看護師法第7条で、「保健師になろうとする者は、保健師国家試験及び看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない」と定められています。

まとめ

保健師に関する主な法令は、地域保健法保健師助産師看護師法です。

少なくとも、この2つに関する知識は持っておいて損はないと思います。

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02

保健師は、保健師助産師看護師法に基づき、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者とされます。

 

行政保健師、産業保健師、学校保健師の3つの分野に大別されています。

選択肢1. 児童相談所には、保健師の配置が必須である。

正しいです。

 

児童相談所には、保健師が必置です(児童福祉法12条の3)。

 

 

 

 

選択肢2. 保健所の所長は、保健師でなければならない。

正しくありません。

 

保健所の所長は、原則として医師でなければならないとされています(地域保健法施行令4条)。

 

 

選択肢3. 保健師の資格は、地域保健法で定められている。

正しくありません。

 

保健師の資格は、保健師助産師看護師法に定められています。

選択肢4. 労働者数50人以上の事業場では、保健師を選任しなければならない。

正しくありません。

 

労働安全衛生法により、従業員50人以上の企業には産業医の選任が義務付けていますが、産業保健師の設置基準は定められていません。

 

 

選択肢5. 看護師国家試験に合格しなくても、保健師になることができる。

正しくありません。

 

保健師は、看護師国家試験と保健師国家試験の両方に合格して得られる国家資格です。

 

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