精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問113 (ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問2)
問題文
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問題
精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問113(ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- クライエントの表現をそのまま繰り返す。
- クライエントの話に込められている気持ちを言語化する。
- クライエントが話したことをまとめてフィードバックする。
- クライエントの感情を尊重し認める。
- クライエントの思いと行動のずれを明らかにする。
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この過去問の解説 (2件)
01
ソーシャルワークにおける面接技法についての設問です。
各選択肢の内容や用語の定義を理解するようにしましょう。
正しくありません。
「クライエントの表現をそのまま繰り返す。」は、反復法・復唱といわれます。
相手への理解を示し傾聴の態度を表すとされます。
正しいです。
「クライエントの話に込められている気持ちを言語化する。」は感情の反映です。
クライエントの話が理解されているとクライエント自身に感じてもらえることを意図しています。
正しくありません。
「クライエントが話したことをまとめてフィードバックする。」は、要約・要約技法と呼ばれています。
クライエントの話がやや混乱している場合などに用いられます。
正しくありません。
「クライエントの感情を尊重し認める。」は受容と考えられます。
クライエントをありのままの姿で受け入れ、かかわることはソーシャルワークにおいて重要です。
正しくありません。
「クライエントの思いと行動のずれを明らかにする。」は、直面化と考えられます。
クライエントの気持ちの深い部分に問いかけを行うことになります。
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02
面接における「感情の反映」とは、クライエントが言葉や非言語的な表現で示している感情を援助者が的確に捉え、それを言葉にしてクライエントに伝える傾聴技法の一つです。
言葉だけでなく表情や感情も読み取り、言語化して伝えることが重要になります。
✕
これは「繰り返し」や「オウム返し」と呼ばれる技法です。
クライエントの話を正確に聞いていることを示すことはできますが、あくまで言葉の理解に留まっている点で、感情の反映とは異なります。
◯
感情の反映は、クライエントの最も強い感情を言語化して伝えることです。
話している言葉の理解に留まらず、そこに込められている感情を言語化するという点で、回答として適切です。
✕
これは「要約」であり、クライエントが話した内容を整理して伝えることで、状況の相互理解や語弊による援助ミスの防止に効果的ですが、感情に特化した技法ではありません。
✕
これは「受容」と呼ばれる援助者の基本的態度の一つですが、クライエントの抱く感情を言語化して伝えるという感情の反映の説明としては不適切です。
✕
クライエントの言葉や行動の不一致に焦点を当てることは、感情の反映とは異なります。
面接において、クライエントの話をただ繰り返したり、要約したりするだけでは、感情の深い洞察に至りません。
話の中で、クライエントが伝えたい感情は何か、最も強い気持ちはどういったものかを、言葉だけでなく、表情や声のトーンなどから読み取る必要があります。
感情の反映とは、読み取ったクライエントの感情を言語化してクライエントに伝え、クライエント自身に感情の理解と探求を促すものです。
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