社会福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
人体の構造と機能及び疾病 問5

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問題

社会福祉士試験 第28回(平成27年度) 人体の構造と機能及び疾病 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者にみられる病態の特徴に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
  • フレイル(虚弱)は、慢性疾患の終末期の状態である。
  • 感音難聴では、低い音から聞こえにくくなる。
  • 変形性膝関節症は、廃用症候群に属する。
  • 記憶障害では、短期記憶よりも長期記憶が低下する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.皮膚の湿潤(しつじゅん:湿り気がある状態)は、褥瘡(じょくそう)の発症リスクとなります。

2.フレイル(虚弱)は、支援な必要な介護状態の手前の状態です。終末期ではありません。

3.感音難聴では、高い音から聞こえにくくなります。

4.廃用症候群は、過度に安静にした結果として生じてくる様々な症状です。変形性膝関節症はヒザ関節の使い過ぎや老化等によって生じるものであり、廃用症候群ではありません。

5.記憶障害では、長期記憶よりも短期記憶が低下します。

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02

1○ 過度な湿潤は褥瘡の発症リスクになります。
2× フレイルは高齢期の生理的機能の低下などにより、要介護になりやすい状態をさします。
3× 感音難聴は高音域から始まります。
4× 変形性膝関節症は加齢による疾患です。
5× 高齢者の記憶障害は短期記憶の低下が主です。

参考になった数49

03

正解は1です。

1、褥瘡とは、血流が悪くなったりすることで皮膚がただれたり傷ができることで、床ずれとも言います。
長期寝たきり等で、皮膚が弱りふやけたりむくみが強かったりする場合に起きやすくなります。

2、フレイル(虚弱)とは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態で、身体や認知機能の低下がみられます。例として、筋力低下や歩く速度の低下があります。終末期より前に現れてきます。

3、感音難聴とは、内示や聴神経に機能障害があり、高い声が聞きにくくなる難聴です。低い音から聞こえにくくなるのは低音性難聴です。
高齢になるにつれて、感音難聴が増えていきます。低音性難聴は40代までの若い人に多く見られます。

4、変形性膝関節症は、膝にある軟骨がすり減ったり筋力の低下に伴って起こる、炎症や変形による痛みが生じる病気です。
廃用症候群は、活動低下や過度の安静によるもので、筋萎縮や起立性低血圧など身心に生じた状態を言います。

5、短期記憶とは、情報量が少なく記憶している時間も数秒程度の短い記憶です。
長期記憶とは、継続的に繰り返すことにより、大きな情報を永続的に記憶するものです。
高齢者では、短期記憶が先に衰えていきます。

以上のことから、正解は1です。

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