社会福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
現代社会と福祉 問27

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問題

社会福祉士試験 第28回(平成27年度) 現代社会と福祉 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

「平成26年版厚生労働白書」における我が国の健康や寿命に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 「健康日本21」(第二次)では、「健康寿命」について具体的な数値目標が設定された。
  • 「健康寿命」と「平均寿命」の差は、2010年(平成22年)時点で、男女ともに3年未満である。
  • 「健康寿命」と「平均寿命」の差を一定に保つことは、重要な政策目標である。
  • 地域のつながりの強化は、健康づくりのための政策目標とはされていない。
  • 生活習慣病関連疾病は、2013年(平成25年)時点で死因の約6割を占めている。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 健康寿命の延伸については具体的数値は設定されていません。

2× 男性は約9年、女性は約12年となっています。

3× 平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加が目標とされています。

4× 地域のつながりの強化を目標とする記述はあります。

5○ 生活習慣関連疾病の内訳と順位は1位がん2位心疾患3位肺炎4位脳血管疾患です。 (2013年)

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02

正解は5です。

1.「健康日本21」(第二次)では、「健康寿命」についての具体的な数値目標は設定されていません。

2.「平成26年版厚生労働白書」によると、2010年時点で平均寿命と健康寿命の差は、男性が79.55歳と70.42歳で9.13年、女性が86.30歳と73.62歳で12.68年となっています。「平成28年版厚生労働白書」を見ても、2013年時点の平均寿命と健康寿命の差は、男性が80.21歳と71.19歳で9.02年、女性が86.61歳と74.21歳で12.40年となっており、男女とも3年を大きく超えています。

3.「平成26年版厚生労働白書」では、「健康寿命を延伸させるとともに、平均寿命との差を縮めていくことが重要である。」と記されています。一定に保つこととはされていません。

4.地域のつながりの強化も、健康づくりのための政策目標とされており、「平成26年版厚生労働白書」でも紹介されています。

5.「平成26年版厚生労働白書」によると、2013年(平成25年)時点の生活習慣病関連疾病は、死因の約6割を占めています。

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03

近年の医療費などの社会保障費増加から、政府は国民の健康増進を掲げています。

その具体的な政策も出題されるので、チェックしておきましょう。

1× 第二次ではなく、「第一次」(生活習慣病の早期治療・予防)において、具体的な目標をあげています。

2× 「健康寿命」と「平均寿命」の差は、男性は9.13年、女性は12.68年であり、共に3年を超えています。

3× 社会保障の継続のためにも、「健康寿命」と「平均寿命」の差を縮めることが重要とあります。

4× 健康日本21(第二次)において、「健康を支え、守るための社会環境の整備」の項目で、つながりの強化について述べています。

5〇 正しいです。 戦前は結核などの感染症が死亡率のトップにありましたが、医療・衛生環境が向上し、その割合の低下したことが要因と考えられます。

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